ある男が、夜中に路地裏を歩いていると、
一人の女に呼び止められた。
大きなマスクをした女だ。
女は男に尋ねる、
「私…綺麗…?」
男は答える、
「綺麗だと思うよ…」
女はゆっくりとマスクを外しながら、
「これでも…?」
美しい唇が、マスクの下からでてきた。
男は、
「やっぱり綺麗じゃん! ねぇねぇ、こんな所で何してるの?
俺と、どこか遊びいかない?」
女が尋ねる、
「あなた…私のこと…好き…?」
「好きに決まってんじゃん!」
「…どれくらい?…」
男は、おどけて答えた、
「どれくらいて、そうだな、宇宙一さぁ!」
次の瞬間、女は男の喉に噛みついた、
男は叫ぶ…
「グウァァァァァァガァァァガァァウェ…」
女とは思えない、凄まじい力だ…
女は男の悲鳴が消えるまで、男の喉を噛みちぎった、
息耐えた男の口を、女はハイヒールで思い切り踏みつけ、
そして、呟いた。
「口先だけの…クチサキ男は、全て殺してやる…」
女の口は、あまりにも大きな口を開けたためか、耳に向かって少し裂け始めていた…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話