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中編3
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[神隠し]

初めての投稿なので誤字脱字があればすみません。

これは僕の友達Eに聞いた話しです。

Eがまだ大学生の頃、先輩が深刻な顔で大学にある掲示板を眺めていました。

Eが「また追試ですかー?」と冗談で聞いても微動だにせず掲示板を見ています。

さすがに様子がおかしいと思い、「何を見ているんですか?」と掲示板をのぞき込むと[行方不明。

この人を見かけたら連絡を]と書かれた写真が貼ってあります。

Eはその写真を見た瞬間、先輩とよく一緒にいた友達だと分かりました。

「この人、先輩の友達ですよね?どうしたんですか?」と聞くと、「いなくなった…」としか言いません。

「え?なんでいなくなったんですか?」と聞くと、「分からん…、ほんとに分かんないんだよ」 と声を震わせながら叫びました。

まわりの学生が不思議そうにこちらを見始めたので「先輩、とにかくこっちへ」とその場を離れ、先輩をなんとか落ち着かせました。

あまりの先輩の動揺の激しさに若干引き気味のEも何があったのか聞いてみると、少しふるえ気味に話してくれました。

その日は大学の期末テストが終わり、先輩(今からAとします)とその友達B、C、Dの4人で夜中まで遊んでいました。

少し遠出をしていたので、帰りは高速で帰ることになったらしいです。

時間は夜中の3時を過ぎています。

夜中であまり車が走らないとこらしく、先輩の車だけしか走っていません。

しばらく走っていると助手席に座っていた友達Bが顔面を蒼白にして「今、白い服を着ていた女の人が立ってた」と言い出しました。

「高速に人が立ってるわけないないだろ」と笑っていると、テストが終わってテンションが上がっていたのか、先輩Aが「車停めてちょっと確かめに行ってみようぜ」と肝試し気分で言い、車を高速道路の脇に停めてしまいました。

CもDも酒を飲んでいたせいかノリノリで「誰もいなかったら飯奢れよ」とか言っていました。

いざ車を降りて行こうとすると、Bが車から降りてきません。

先輩Aが「お前は行かないのかー?」と聞くと、「いや…、あれ…ちょっとやばい気がする。

こっち見てなんか笑ってたし・・・、俺はいいわ」と少し震えていました。

先輩Aも笑ってたというところにゾクッときたらしいがCとDが「早く行くぞー」と言うのでBを置いて行くことにしました。

車を停めたところから見たと言っていたところまで戻ったが誰もいません。

「やっぱあいつの気のせいかよー。

酒の飲みすぎやー」と言いながら車に戻りました。

しかし、Bが車の中にいません。

「あれっ、あいつどこ行った?」「隠れて俺らをびびらせる気かー」とか言っていましたが探してもどこにもいません。

まわりに隠れる所もなく、まず高速で隠れること自体が不可能です。

じゃあBはどこに行ったんだろうと話しているとCが固まって車を見ています。

先輩Aがどうした?と聞くと、Cが「車に鍵がかかってる」、先輩A「…だから?」とそれがどうしたとばかりに言うと、Cが大声で「Bはどうやって外に出たんだよ」。

一瞬にして血の気が引く。

Bが車を出たなら鍵が開いているはずだ。

しかし車の全部のドアに鍵がかかっている。

窓も開いていない。

じゃあBはどこに? 怖くなった三人はその場から逃げるように高速を下り、警察に向かい、それまでの事情を話しました。

すぐ警察の捜索が始まりましたが、そのかいもなくBは見つからなかったそうです…。

先輩が興奮気味に話し終えると「たぶんもう二度とBは見つからんと思う。

」とつぶやきました。

Eが「なぜそう思うんですか?」と聞くと、高速を下りて向かった警察署の警官が「また神隠しかもなー…」と言っていたのが聞こえたそうです。

今もBは見つかっていません。

怖い話投稿:ホラーテラー 念じさん  

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