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短編2
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昼間の訪問者

この話は私が小学校2年生のころの話です。

怖い話というか、実話で、今思うとなんかゾッとするので投稿します。

当時私は結構大きいマンションの四階に住んでいました。

その日は母が買い物にでかけていて、1人で留守番をすることになったのです。

母には誰か来ても無視して出なくていいよと言われていました。

私はテレビをみながらただボーッとしていました。

その時

『ピンポーン』

チャイムがなりました。

別に何とも感じず、無視って言われたよな。。みたいな思いでテレビを見続けました。

『ピンポーン』

しつこいなぁと思い、自分でしっかりしてるから大丈夫と思ったのでしょう。

インターホンに出ました。

「はい」

「宅配便です。お母さんはいるかな?」

なんだ宅配便かぁ。

だれが来てもあけちゃいけないって言われてるからなあ。と思い、

「いまはお母さんでかけてるので出れません」

と言ったら

「生ものだから今がいいんだ」

と言われ、かわいそうと思い、

「じゃあそこに置いておいてください」

と言ったら

「はんこもらわないといけないんだよ。はんこ」 

。。。さすがにしつこくて怖くなってしまった私は

「置いといてください」

ガチャ

と一方的に切った。

普通それで、終わるじゃないですか?

その人はドアを叩いて、

「ぼく?僕!!あけてよ」って何回も言い始めた。

私は女でぼくなんかじゃないって気持ちよりも恐怖の方が大きくなり、寝室のベッドにもぐりこんで、泣き続けた。

その間もその人はしつこかったのを覚えている。

小学校2年生には刺激が強かったのだろう。

泣き疲れてそのまま寝てしまった。

何時間たったかわからない時にドアがまた叩かれる音で目が覚めた。

『どんどん』

びくびくしながら玄関を見る。

「寝ちゃったのー?起きてー??」

よかった。お母さんだ。

急いで鍵を開けてお母さんにとびついた。

お母さんに事情を話すと、「そしたらおかしいわね、普通、紙が置いてあるはずなんだけど。。」

そうなのです。通常、宅配便が来た時に不在だと、来たことを伝える連絡先などが書かれた紙を残すはずなのに、それがなかったんです。

「ごめんね留守番させないから」

それ以来1人でそのマンションで留守番をすることはなかったが、今思うと、ほんとに普通の宅配便の人だったかもしれないし、もしかしたら。。って考えて、ゾッとしました。

大体の昔の記憶は忘れてしまうのに、やけに鮮明に覚えている出来事です。

怖い話投稿:ホラーテラー マユコさん  

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