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短編2
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同窓会

ある日、僕にハガキが届いた。

同窓会のお知らせでした。

ハガキには、

(中学時代に戻ったつもりで、久しぶりにみんなで集まりませんか? 夏なので、一人ひとつ怖い話を持参ください。)

そう書いてあった。

怖い話?

僕は、変わった趣向に戸惑いましたが、カニ食べ放題、飲み放題で千円という、破格の会費の安さに出席する事にしました。

当日、同窓会に行って見ると、かなりの人数が出席していた。30人はいるだろうか。

僕は、懐かしい皆と昔話を語りあっていました。

そして、誰からともなく、ハガキに書いてあったように怖い話を話出しました。

皆が知ってる都市伝説の怖い話や、自分が体験した不思議な現象や、怖い話の同窓会は、意外に盛り上がり、こんな同窓会もいいなと思っていました。

そして、皆が怖い話を語り終わり、いよいよ最後の人になりました。

最後に話すのは、Y君と言う、中学時代はあまり目立たない人でした。

Y君は、ニコニコしながら話だしました。

「いよいよ僕で最後ですね。怖い話の前に、今日こうして同窓会を開いたのは僕です。」

みんなは、Yに拍手を送った。

「それでは話ます。

僕の話は相当怖いので、皆さん覚悟してくださいね!

えーと、僕は、中学1年のころから、ずっといじめられていました。皆さん、ご存知ですね。

毎日毎日、学校に行くのが怖くて怖くて、絶対いつか仕返ししてやろうと考えてました。

中学を卒業してからも、仕返しだけを、ずっとずっとずううううと考えてました。

そして思いつきました。

二十歳になったら、みんなを殺そうと。

今日の料理の中に、毒が仕込んであります。残念ながら、皆さんは明日まで生きられません。」

会場は静まり返った…泣き出す女の子もいる。

男の一人が、Yに詰め寄り、叫んだ。

「お前…本当なのか!」

するとYは、ニコニコしながら、

「なぁぁんちゃって」

と言った。

会場は、安堵のため息に包まれた。

Yが話続ける、

「なぁぁんちゃって、だって、毒で殺したら、みんな恐怖を知らないで死んじゃうだろ。そんなのずるいから、僕は、皆を呪い殺すことにしたんだ。

まずは、だ・れ・に・・よ・う・か・な…

まあ、それはお楽しみで…じゃあ…」

次の瞬間、Yはおびたたしい量の血を吐きだし、そして体を痙攣させながら倒れました。

僕達は、これから一生Yの呪縛に怯えるのでしょうか…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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