相当昔の話。
川崎にすんでいた頃、小学生だった俺は毎日、地面に宝物がないか見ながら登下校していた。
毎日なんだけど、登校する時同じ時間にあうサラリーマンがいた。
そのサラリーマンはいつも煙草を吸いながら、少しすうと、ぽいと
タバコを捨てる。
そのタバコはいつも火がついていて、おれはいつも大人のまねをして足で踏みつぶして火を消していた。
そのサラリーマンは決まってある家の前で捨てる。
しかも植木のとこにだ。
あの日、俺はあのサラリーマンがタバコを捨てるのを
見ていたが、どうしてか
あのひだけ
消さなかったんだ。
その日
下校で、あの家が全焼したことをしった。
しかも、古い2階建ての木造で老夫婦が2人だけで住んでいて、一人は寝たきりだったらしい。
2人は死んでしまったことを毎日新聞で知った。
怖くなった、誰にも言ってない。
20年以上たってやっと言えた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話