知り合いの男性から聞いた話。
実家暮らしのAさん。ある夜、2階の自分の部屋で本を読んでると、階段がギシギシ鳴った。
2階に部屋があるのはAさんだけで、親が何か用事があって上がってきてるんだろうと思い「何か用?」と聞いたが返事が無い。
ドアを開けて見たが誰もいなかった。
翌朝、家族に聞いてみたが、誰も2階には来てないとの事。
その夜も階段がギシギシなり、Aさんはドアを開けて階段を見たが誰もいなかった。
何日かギシギシなる音は続いて気が付いた。
「音が段々近付いてる?…これ、ヤバイ??」
そう思ったAさんはお札を貰って来て、部屋の内側からドアに貼った。
お札を貼った日の夜も「ギシギシ」と音がした。
いつもはそこで終わりだったが、その日は違った。
ドンドン!ドンドンドン!
激しくドアを叩かれた。家が揺れる位の激しさで、階下にいた家族にも聞こえたのか「なんだ?!どうしたんだ??」と聞いてきた。
そのとたん、ピタリと音は止んだ。
A「あ~。なんでもない~」
なんでもなくはないが、家族を怖がらせない為にそう言った。
Aさん、この怪現象は何か?と考えたところ、1つだけ心辺りがありました。
それは自宅を出てすぐ、道の向かい側に無縁仏の墓がいくつかあり、その1つがAさんの家を向いて建ってたそうです。
A「こいつかな…?」
Aさんは「来ても何も出来ないから、もう来るなよ」と墓に言った。
以来、怪現象はおさまったそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話