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短編1
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千切れた封印

人によっては怖くない話。俺が小学3年生の時のものだ

その日学校は早めに終わり、昼下がりの帰り道を俺は一人歩いていた

その道には古い雰囲気の家々が立ち並んでいた。

そのうちの一つの家にはやたら吠える犬がいた。激しく吠え立てるのでかなり怖かった。

今となってはどんな犬種だかはわからないが、太い鎖が印象的だった

その家の前に差し掛かる。

…?今日はやけに静かだな…

そう思い犬がいるはずの方向へ目を向ける。犬がいない

犬小屋の中にいるのか?と思いながらもふと反対側の家に目をやる。

反対側の家は立派な塀に囲まれた、玄関前に庭があるような平屋だ。

その庭の真ん中に…

犬がいた

犬を縛る鎖は途中で千切れていた

俺は犬と目が合い硬直した

俺はどうしていいかわからなかった。犬は逃げると追い掛けると言うし、固まっているしかなかった。

すると…

犬がこっちに向かって走ってきた

もう逃げるしかないっしょ

一目散に後ろを向いて駆け出した。

すぐ後ろに犬の走る音を聞いた気がした。はっきり言って泣きそうになった

暫く走った後、後ろを確認すると犬はいなくっていた。

かなり怖かった一件

怖い話投稿:ホラーテラー のののさん  

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