短編2
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建設会社の…

オレは地方から東京にでてきてある建設会社の寮にすんでいる。

元から寮に住んでいた人が

「310の部屋はマジで幽霊とやらがでるらしい」と言ってたのを聞いた。

でも新入りの俺を怖がらせるために嘘を言ってるだけだと

思っていたので別に気にせず生活していた。

もうそんな話も忘れて

まだなれない仕事の夜勤明けで疲れて寝ていた時にふと目を覚ましたら体中が動かなくっていた。

いわゆる金縛り。

ヒドく疲労すると金縛りみたくなると聞いた事があったので全然気にしなかった。

それに夜勤明けで昼間だったので全く怖くなかった。

それから大分したころ

夢を見た。

その夢でネコが俺の部屋にいた。

そのネコを触ろうとしたら激しい威嚇をネコがしてきた。

その威嚇はネコのそれじゃなかった。

まるでカラオケのマイクがキィーンとなるような声だった。

その鳴き声で目を覚ました俺はあることに気づいた。

目が覚めてるのにまだ鳴き声がけたたましく聞こえる!

あまりにもうるさかったので耳を手でふさごうとしたら体が動かなくっていた。

この時は疲労なんかによるもんじゃないとハッキリとわかった。どうしようもないまま天井を見つめていると

いきなり後ろから肩を誰かに揺さぶられた。

もしかするとその時は体が動いたかもしれないが怖すぎて自分の肩を見ることができなかった。

それからフと全てが収まった。オレは自分の部屋が怖かったので違う部屋に逃げ込んだ。

仲間に話したら笑い話にされ

なんかホッとした。

それからまた数日後

同じ夢を見て

同じタイミングで起きて

また肩を揺さぶられた。

右肩にハッキリとなにかに捕まれている。

数日前と同じで怖かったので

左側の壁をじっと見つめていた。

するとあることに気がついた。

壁にはユラユラと人の形をした影のようなものが上に向かって登っていく。

その時は夜中なので普通に考えると影なんてあるはずはないのにユラユラとまるで流されるように。

その日オレは意識を失っていた。

仕事の時間なのに出勤してこない俺を不思議に思ったのか会社の事務の人がオレを起こしにきてくれた。

俺が夕べの話をすると事務の人が

「相部屋しかないけど部屋かえたほうがいいね」と

すぐ言ってきた。

もちろんかえてもらった。

よくよく考えてみると

幽霊がでると言っていた310は俺の部屋だった所の真上だった。

その310には人は住んでない。

ちなみに下の110も人がいない。

噂では神社の井戸を壊して

作った寮なので

色々なイワクがあるらしい。

怖い話投稿:ホラーテラー ドカちゃんさん  

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