今から約30年くらい前に不思議な体験をした話です。
俺の実家は山々に囲まれて自然いっぱいの所にあります。
ジブリの平成狸合戦ぽんぽこをみなさんは知ってますか?それに出てくる似たような村です。
その夜に友達の家でかなりの酒を飲んで夜道を帰ってました。
すると前に若い女の人が座って泣いていました。
俺は酔っぱらいながらも声をかけました。
すると女の人は足を挫いてしまい歩けないと言うのです。
困ったなぁ〜と思い、でもこのままほっとくのもかわいそうなので女の人を背負い女の人の家まで送ってく事にしました。
道を聞けば本当に山道でこんな山の中に家なんてあっただろうか??と思いながらも女の言うとおりの道を歩いてました。
山道を歩いて30分くらいたったぐらいにほんの小さな家がありました。
女はお礼がしたいと言うことでその女の家に上がり魚の料理や酒をご馳走してくれました。
友達の家で酒を飲んでたので回りもかなり早く俺は気付いたら寝てしまいました。
すると寒さで目が覚め辺りを見回すと何もないんです。。
口の中は葉っぱや泥でいっぱいですぐに吐きました。あれ?女は?家は??酒は?料理は?呆然と立ち尽くしてる俺に向って遠くから男や女の笑い声が「くすくす、はははは」と小さく聞こえました。
俺は走って逃げました。
泥だらけで帰ってきた俺に母は「狸に化かされたんか?」と一言。
酔っ払って夢でも見てたのか、それとも本当に狸に騙されたのか……。
不思議な体験でした。
怖い話投稿:ホラーテラー 森のくまさんさん
作者怖話