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短編2
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夢から現実へ

夢を見ました。

草原の中に廃墟があり、その中に悪霊がいると師匠は言う。

師匠は女性霊能力者で私は弟子。現実にはいない人物ですが、夢の中では師匠は若いのに有名な霊能者で、それまで一緒に悪霊退治をし、ついに目の前の廃墟に追い詰めたのです。

廃墟に入ると何故か中は自宅の2階、当時両親の寝室だった部屋でした。

「いた!油断しないで!来るわよ!」

薄暗い部屋の中心、天井近くにサァーっと黒い霧が集まる。

それが悪霊らしい。

その黒い霧が私を襲い、身体の中にお腹から入って来ました。

「ヤバイ!とり憑かれる!」と思ったところで目が覚めた。

『あぁ、良かった。夢か…』

当時、祖母の部屋の隣の和室で寝ていました。

ちらっと横を見ると、寝てるすぐ側の障子が開いていて、祖母の部屋からはテレビのワイドショーらしき音声が聞こえます。

『起きなきゃ』と身体を起こそうとしたら…動かない!

『えっ?なんで?…もしかして、金縛り???』

必死で動かそうともがくも無駄。

祖母に助けを求めようと声を出そうにも声も出ません。

『うわ~。怖いよ~。どうしよ~、祖母ちゃん気付いて!助けて!』

その時、ふと天井を見ると、黒い霧が薄くかかっていました。

『あれは夢の…』

そう気付いた時に金縛りはとけました。

以上が私が初めて金縛りにあった時の話です。

あの霧は夢から来たのか、それとも霧に襲われててあんな夢を見たのでしょうか?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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