夢を見ました。
草原の中に廃墟があり、その中に悪霊がいると師匠は言う。
師匠は女性霊能力者で私は弟子。現実にはいない人物ですが、夢の中では師匠は若いのに有名な霊能者で、それまで一緒に悪霊退治をし、ついに目の前の廃墟に追い詰めたのです。
廃墟に入ると何故か中は自宅の2階、当時両親の寝室だった部屋でした。
「いた!油断しないで!来るわよ!」
薄暗い部屋の中心、天井近くにサァーっと黒い霧が集まる。
それが悪霊らしい。
その黒い霧が私を襲い、身体の中にお腹から入って来ました。
「ヤバイ!とり憑かれる!」と思ったところで目が覚めた。
『あぁ、良かった。夢か…』
当時、祖母の部屋の隣の和室で寝ていました。
ちらっと横を見ると、寝てるすぐ側の障子が開いていて、祖母の部屋からはテレビのワイドショーらしき音声が聞こえます。
『起きなきゃ』と身体を起こそうとしたら…動かない!
『えっ?なんで?…もしかして、金縛り???』
必死で動かそうともがくも無駄。
祖母に助けを求めようと声を出そうにも声も出ません。
『うわ~。怖いよ~。どうしよ~、祖母ちゃん気付いて!助けて!』
その時、ふと天井を見ると、黒い霧が薄くかかっていました。
『あれは夢の…』
そう気付いた時に金縛りはとけました。
以上が私が初めて金縛りにあった時の話です。
あの霧は夢から来たのか、それとも霧に襲われててあんな夢を見たのでしょうか?
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話