霊感はほぼ0で、たまに視界の端に引っ掛かる程度。
金縛りは体験したことはありません。
そんな私が唯一出会った不思議な体験をお話します。
大して怖くないでしょうが、お付き合い下さいm(__)m
これは私が高校生の時の話。
図書委員をしていた、ある冬の日の放課後、新しく入った本の登録を同じく図書委員の友達2人としていて、あらかた登録を終えて、外も随分暗くなっていたので帰ることにしました。
作業していた机を片付け、電気を消して、さあ帰ろうとドアを閉めようとした時、ドアの真正面、図書室の隅にうごめく黒いモノに気がつきました。
図書室に限らず、私が通っていた高校はそう言うモノが結構いたので、今回もそういうモノだろうと気にしないようにしたのですが、何故か目が離せませんでした。
その黒いモノは人くらいの大きさで、顔は見えませんでした。
数秒そのモノから目を離せずにいるとそのモノが「ニタリ」とか「ニヤリ」といった物凄く嫌な感じに笑いました。
顔が見えないのに何故笑ったのが解ったのかはわかりませんが、「これはヤバイ」と思った私は急いでドアを閉めました。
ドアが閉まるまでの短い間でその黒いモノは私の方に迫って来て、閉めた途端にドアに張り付いてきました。
ドアには頭の高さに磨りガラスがはまっていて張り付いたモノがうごめいているのが見えました。
ドアが閉まっているから出てこれないのか、もともと図書室から出られないのかわかりませんが、出てこない内に締めてしまおうと、必死に鍵をかけようとしましたが、鍵をかけるのに少しドアを持ち上げなければいけなければいけない事をすっかり忘れて、パニックになってました。
何とか鍵をかけて、ダッシュで先生に鍵を返しに行きました。
冬だというのに背中にじっとり汗をかいてました。
その後も何度か放課後、図書室に残って作業をする事がありましたが、黒いモノが現れたのはその時だけでした。
一体あれはなんだったのでしょうか…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話