引越してきた隣人の話です。第一印象は、挨拶もちゃんとしていたし普通でした。
しかし、時がたつにつれ普通じゃないとわかりました。家の窓すべてに新聞紙がはられ、家の周りはゴミだらけ。家事もしていないようでした。(出前がよくきてるし、ピザの箱を50近く捨てていた)
その家族には小学校低学年の困った子供が2人いました。車に落書きをされ、ゴミをこちらの家の庭に大量に捨てたり、玄関にあるものを盗むなどされました。後からわかったん事ですが、スーパーで万引きしたり、ピンポンダッシュをしたり、近所にも迷惑をかけていたようです。
ある時から家の玄関に定期的にUFO・エロ本・自殺関連の変わった本が捨てられてることがありました。今までの経緯から隣人の子供のいたずらだと思いましたが、証拠もないので気にしないようにしてました。
後日、いつものように帰宅すると玄関に人影がありました。本とナイフをもった隣人の母親がいました。驚きのあまり悲鳴をあげると、むこうは「なにもしてないですごめんなさいごめんなさい」と言いながら去っていきました。
警察に通報し、父親と隣家を借りている父親の会社の上司を呼んでもらい話し合いました。母親は精神病であり、今後はちゃんと監督するのでここにいさせて欲しいとのこと。不安もありましたが、了承しました。
数ヶ月後、隣人の父親が母親に軽く刺されたようで引越ししてくれました。わたしはいなかったのですが、警察に保護される際、「悪魔がきたー殺されるー」と叫んでいたようです。
玄関にいた時、何もなくてよかったです。
怖い話投稿:ホラーテラー ふじわらさん
作者怖話