あるお笑い芸人が小さい時に本当に体験した話だそうです。(ここからはあるお笑い芸人をHとします)
Hにはとても仲の良い友人AとBがいました。
ある日、三人で夜10時に公園に集まろうということになりました。
その集まる予定だった公園は階段を隔てて、上と下にわかれていて、集合場所は上のほうの公園でした。
10時に、最初にHが来ました。まだAもBも来ていなかったので、待つことにしました。しばらくして、10時30分頃にAも来ました。
H「お前遅ぇよ」
A「あ~、わりぃわりぃちょっと用事があって」
H「そういやBは?」
A「いや、知らねーよ。」
Hは遅いなと思いつつも、Aといろいろ話しながら待つことにしました。
話が盛り上がり、Bが遅れていることをすっかり忘れて話し込んでしまいました。
12時前ぐらいになり、
H「Bのやつ、下の公園と間違えたんじゃね?」
A「あ~、あいつアホやもんな」
なんて、軽いノリで下の公園に降りてみました。しかし、Bはいませんでした。
ところが、ブランコに白い服の女の人が座っていました。全く微動だにせずに。
H「おい、あのブランコで下向いてる女おるやん?あれ絶対幽霊やろ」
A「確かに幽霊っぽいな」
H「もう、怖いけん、上戻ろうぜ」
そのブランコにいた白い服を着た人は、明らかにおかしかったのです。
上に戻るとBが居ました。
H「ヤバいって!下に霊おるし!今日はもう帰ろうぜ」
B「なんで?今来たばっかやのに」
A「いや、マジで帰ろう」
B「は?意味わからん!もう一回見に行こうぜ」
A「いや、無理」
B「なんでやって!お前ら俺をだますつもりか?」
そう言われるとAもHもムキになり、もう一回見に行くことにしました。
下に着くと、まだ霊は居ました。
H「ほら!マジヤバいって」
B「本当おる…」
Bは異常な程に汗をかいていました。
A「お前、そこまでビビるか?」
しかし、Bは振り向きもせず、霊のほうを見ていました。
H「下向いてて不気味やなぁ」
とつぶやくと、Bがビックリして急にバッとこっちを振り向いて言いました。
B 「えっ?こっち見て笑ってるよ」
A「はぁ?下向いとるし」
H「なんだよ!そんな嘘引っかからねーよ」
B「いや、マジで!もう帰ろう」
さすがに怖くなり解散しました。
次の日Bは交通事故で死にました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話