初投稿です。
これから私が書くことは全て本当に体験したことだけです。
ですから、オチも無ければ大して怖くもないかもしれません。。
【体育館の点検口。】
田舎の私の小学校の体育館は、昔墓地があったところだと言われていました。
下校のバスの本数が少なかったので、バスで通う子は待ち時間を体育館で遊んでいました。
そのうち、誰かが体育館の地下に入ろうと思いつきました。
地下といっても床の下の基礎と床の隙間です。
四方の隅に四角い(マンホールのような?)点検口があり、
そこへそれぞれが入って出会おうという遊びでした。
元墓地という話を聞いていたので私は怖くて怖くて。。
先に入ったのはY君でした。
みんなが入っていく中、仕方なく私も入りました。
閉鎖された真っ暗な空間は本当に恐怖です。
高さは50cmほど。
大人では這い蹲るほどですが、子供でしたので座ったような体勢で歩けました。
入った出入り口からの僅かな光を背にして進みました。
するといきなり、
『う…。うああああああ!!!』
というY君の声で大パニックに!
みんな一斉に引き返し、我先にと出入り口に殺到しました。
そして体育館から逃げ出したのです。
先頭にいたY君が何を見たのか?
長い髪の女性の首と、その上半身。
硬直したY君を見て“ニタ”と笑ったそうです。
その後のY君は十数年、もうずっとひきこもりを続けています。
怖い話投稿:ホラーテラー 夢人さん
作者怖話