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短編2
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黒電話

あるカップルの話です。

夜、ドライブをしていて話す事もなくなり、どちらからともなく怖い話をし始めたそうです。

彼「こんな話があるんだけど・・・」

30年ぐらい前の話で、ある夫婦がアパートに引っ越してきたそうです。

夜も遅くなり、寝ようとすると必ず隣の部屋から黒電話の鳴る音が聞こえてきたそうです。

それも毎晩、受話器をとられることもなく明け方近くまで鳴り続けたそうです。

最初の1,2週間は引っ越してきたばかりということで我慢していたそうですが毎日ともなるとさすがに我慢の限界を超え、隣人に抗議しに行ったそうです。

何度もドアをノックしますが隣人は出てこず。

明日、大家さんに相談すると言うことを伝え、その日は部屋に戻りました。

その日も夜になるといつものように隣から黒電話がなり始めたそうです。

夫は睡眠不足も手伝い、「もう我慢ならん」と叫び、仕事道具のつるはしで隣の壁を崩し始めました。妻は必死に止めようとしましたが、あまりの形相に怯えていたそうです。

昔のアパートなので壁が薄いのか、段々壁が崩れ始めて隣の部屋が見えてきました。

その部屋にはちゃぶ台がおかれ、その上に黒電話が置かれていました。

黒電話にはお札でぐるぐる巻きにされており、電話線もつながっていないのにも関わらず鳴り続けています。

夫は吸い寄せられるよういにお札をはがし、黒電話の受話器を耳に当てると、電話口から

「やっと出たな」

という、しゃがれた男とも女ともつかない声が聞こえたそうです。

次の日になっても、夫婦が相談にやってこないので不思議に思った大家さんが部屋を覗いてみると受話器を手に壁にもたれかかったまま変死している夫を発見したそうです。妻は放心状態でそのまま入院。今もそのままの状態だそうです。

彼「どう?怖かった?」

彼女「すっごい怖い。黒電話見たくないね」

と話が終わったその瞬間、「ジリリリリン、ジリリリリン」と黒電話の着信音で二人の携帯が同時に鳴りはじめました。

彼「なんだよこれ!通知不能ってなんだよ!」

彼氏がパニクってる横で

自分の携帯を恐ろしげに見ていた彼女が電話に出てしまった。

「もしもし・・・」

「やっと出たな」

電話口の声を聞いた瞬間彼女は気を失ったそうです。

彼氏の電話は鳴り止み、着信履歴を確認しましたが通知不能の履歴は残っておらず。

彼氏はそのまま家に戻り彼女が目を覚ますまで一緒におり、彼女が落ち着くのを待って、家に送り届けたました。

次の日に彼女は自殺したそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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