当時はなんだか怖いというより、見まちがいとか、勘違い?と思ったり、日々に追われてあまり深く考えなかった体験で、体験時には誰にも言ってない私の体験を聞いてください。
最近はそれから時間も経ち、ふと思い出してみたりして、その体験を友達に話してみるようになり、話をしてみると、友達にそれはアレでは?と言われたり、そんなのいるわけない。と言われたりしています。
そう言われると、家で一人なって、本当にアレなら自分は大丈夫なんだろうか?と考えてしまう時があります。
誰かが同じ体験したことあって大丈夫なら自分も安心できるなと思って書いてみました。
きっとあれから大分たつのできっと大丈夫か気のせいか…と思いますが…。
当時、私は人生初のダイエットを試みて、朝早く起き、ランニングをしていました。
朝早く起きるのはすごく苦手でなぜあんなに続いたのか今はそれも不思議です。
毎朝、毎朝、苦しい思いをしながら黙々と走り、今思うと、普通朝早く起きるのもいいもんだ。とか、運動って気持ちいい〜。とか思うものですが、そう言う感じは一切なく、毎日のランニングを続けていました。
あの日までは。
その日、いつものランニングをハァハァいいながらしていました。
コースは家からすぐ近所の公園で、人工的ではありますが大きな池が2つあり、1つの池のすぐ脇に、林がありました。
自分のペースで2つの池を一周ずつすると45分かかり、そこを走って、そのまま家に帰っていました。
私が走っている時間帯は、ちょっと薄暗く、2つの池を一周ずつするくらいに明るくなってくる感じでした。
1つ目の池を走り、2つ目の池に入った時、2つ目の池の脇に林があるのですが、走りながら、向こう岸の林をふとみると、サラリーマン風の黒いスーツで、黒い帽子を被っているおじいさんとまでいかないけど若くもない年の男の人がたっていました。
近くに家がある人が出社前に散歩に来たのかな?と思いランニングを続けました。
しばらくして見るとまだいて、なんだかこっちを見ているようでした。
見られていると何だか気になり、チラチラ見ながら走っていました。
すると、変なことに気づきました。
いつ見てもその人同じ角度で、微動だにせずに私を、見ているんです。
写真か人形みたいなんです。
じっとみると、顔は帽子のせいなのか、影になっていて黒く表情はわかりません…。
でも、辺りはだんだん日がさして明るくなってきています。
それでも顔は見えません。
その一瞬なぜか私は全身鳥肌なのか、ゾッとし、足の力が抜けました。
そして、その人は人ではない!
と直感を受け足がガクガク震えてしまいました。
足は動かないながらも逃げたい!!と思い、いつもはその林の前を通って帰るのですが、別のコースで家に帰りました。
家につくと、あれは寝ぼけてたのか?苦しさからボーっとしてたのか? なんだったんだろう…。と思いながらも怖さはなくなり、そのことは誰にも言わず出勤しました。
私は車通勤なんですが、その日の帰り道、追突事故に会い病院に搬送されました。
大事には至りませんでしたが、仕事を半月休み、一年は腰と首の痛みに悩まされました。
もちろんランニングはそれからやらなくなりました。
当時10年以上、無事故、関係ないかもですが、無違反で過ごしてきた私でしたのでショックだったり、日々の痛さで暗くなったりしていてスーツの人のことは忘れていました。
今思うと、人生初めての事故の日の朝に見た黒いスーツの人、今思うと、死神みたいな人だったんでしょうか?
お迎えに来てみてやめたとか…。
今さらですが、自分は死神?を見て大丈夫だったのか?
そして、あれは死神だったのか?
心配です。
同じような体験した方いたら教えて下さい。
変な話ですみません。
怖い話投稿:ホラーテラー コマコさん
作者怖話