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長編46
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過去から…

怖い話しではないので興味がある方だけ見て頂けたら嬉しいです。

まるで映画であった話しをしてるようですが確かに自分が体験したお話しです。

8年前の仕事帰り…当時塗装業をしていた俺ですが同僚と家が近く帰りは送ってもらっていました。

同僚の携帯電話を借りてゲームをしていたらボタンを間違えて終了してしまいリダイヤルになってしまい…その時○○と、女友達の番号があったのですぐに頭に記憶しました。

家が近くなったので急いで同僚に携帯を返して車から降りました。

すぐに自分の携帯を出し記憶してた番号に電話しました。

初めはとってくれなかったけどすぐにかかってきて…

「かかってきたけど誰ですか?」

って言われて同僚の名前を出してその友達ですって言うと話しが弾みいい感じになってきた…

だが実は俺…結婚してて子供もいる状態だった。

それを一応話しすると別に友達ならって言われて嬉しかった。

家では嫁の家族が一緒に住んでてゴチャゴチャしてる状態だから話しを聞いてもらえるだけでありがたかった…

それから1ヶ月間色々と話し相手の事もわかってきたので一回逢おうって事になり逢うようになりました。

当時俺は広島に住んでて彼女は福岡に住んでたので仕事が正月前に何日かあるのでその休みを使って会いにいった…

もちろん嫁には実家に数日帰ってくる事にして…

博多駅に着くと彼女は待っていた。

夜遅いのもありホテルに誘った。

一線を越えてしまい裸で横になってると…

彼女がビクンっと跳ねて…

「やっと会えたね。15歳に会った時からずっとずっと待っていたよ」

と、言われ訳が分からない俺は聞き直すと…

彼女は前から俺に会っていたみたいだ…しかも彼女曰わく夢で会ってたみたいだ…

俺はそんな事分からないし…

その後、彼女がまたビクンと跳ねるとまた変な事を言う…

「誰?えっ…何で裸なの?何で?」

と…意味不明。

多重人格かなっと思い誰で年はいくつか聞くと彼女の15歳の人格だ…

嘘にしては真剣すぎる、俺は自己紹介し今の彼女が何歳で~だからと…

1つ1つ真面目に答えた。

15歳の彼女は今、家で寝ていて夢を見てると話す。

さっき言われた15歳の時から待っていたよってこの事?

俺は初めて会ったのに訳が分からない事に腹が立った…当時の俺の年齢は22歳で彼女が21歳だった…

その15歳の彼女は俺を気になってきたみたいで色々話しをしてました。

携帯電話を見てビックリもしてました。

彼女の生活を色々聞きまた会いたいと言われたので俺は21歳になれば会えると真面目に答えました。

嬉しそうに15歳の彼女はアクビをして横になるとビクンっと跳ねた。

またかぁ~?

と、思い聞くと何の話ししてるの?

と言われた…

う~ん…頭おかしいのかっと思ってたら彼女が色々と話しを始めた。

「そういえば私アナタに会った事ある。15歳の夢の中でお互い裸で…」

と言うと、あたりを見回す彼女が、

「この景色だった。初めて15歳で会ったアナタとの場所」

騙されてるのかなぁ~と思いとりあえず真剣な表情で話しをするので…

さっきの話しをしてあげた。15歳の彼女の話しを…

すると彼女は記憶が飛んでて気づくと家のベットで寝てたみたい…

とりあえず色々聞くと彼女は15歳の時からずっとずっと俺との夢を見てると言う…

15歳だけでなく16歳17歳と…

その後に俺の名前や妻の名前…子供の名前。

実家の住所などを言い当てた。

同僚に聞いても実家の住所までは教えてないので分からないはずだ…

何故知ってるのか聞くと会うまで黙ってて仲良くなったら言うつもりだったらしいが、顔も声も全て15歳の時から知ってたみたいだ。住所は16歳の時に聞いたらしい。

じゃあ~例えば16歳の彼女に住所を教えなかったら今分からないんじゃないのかな?

と、ふと思った。

彼女はまた変な事を口にする…

「私達は30歳前に結婚して子供が2人出来るよ。幸せな家庭でたまにはケンカもするけど楽しいよ…夢で見たもん」

と、困らせる事を言う。

俺は結婚してるしそれはないだろうと思った。

彼女はストーカーみたいな者か?

でも、やる事はやってしまったし、嫁にバレたらヤバいなぁ~と思っていたら彼女は…

「私がアナタを好きで抱かれたからアナタに罪はないよ…まだ抱きたいならいいよ」

と言われさっきの変な彼女の事を忘れたい為…

また抱いた…

俺は妻に浮気がバレたらヤバいのもあり彼女にまた会う約束をし広島に帰った。

帰ると妻はいつも通りに迎えてくれた。

実家の事を話す俺は嘘ばかり妻に言っていた。

でも彼女の夢って本当なのか嘘なのかわからない状態だった…

住所知ってるのがすげぇ~って思った。

その3日後…彼女が1人で広島に来た。

電話がなり彼女が広島に来たと言う…俺はヤバいかも…と妻にバレるのを恐れてました。

彼女は駅で俺の仕事を終わるのを待ってたみたいだ…俺は妻に友達と飲むって事で彼女に会いに行った。

お金が無かったので友達の家に上がらせてもらった。

友達は1人で一軒家に住んでたので2階を借りた…

何故広島に来たのか彼女に問いただすと会いたいだけに来たと言った…

正直嬉しかった。

だが同僚に見つかれば何故友達なのか聞かれるしゴチャゴチャになる…

自分が悪いがその時はどうしようか考えていた…

その時、彼女が眠くなったといい横になるとビクンとなった…

また…?

そう思ってると案の定変わっていた…

16歳になる前の彼女だった。

彼女は…

「またあの人に会いたい…会わせて」

と願って寝たら来れたらしい。

「また会えたね。嬉しい」

そう言って抱きつくと…

「キャー」

と悲鳴を上げた…俺はビビってどうしたのか聞くと窓の外に女がいると言う。

ここは2階だしいるわけないと思ったのだがやはり俺もビビってた。

彼女からは霊感が強いと聞いていたし2階に上がってから寒気がかなりする。

本当なのかどうかを確かめたかったので後ろを向こうとするとビクンって彼女がなった…

また…?

そう思ってたら彼女が変な言葉を言ってきた…

「フフッやっと入れた…入れるのを待っていた」

そう言うので寒気がするが聞いてみた…

「誰?」

「フフッ私はサヨコよ…行こう」

そう言って窓のある方へ俺を連れて行こうとした…

どうしてか分からない俺はそのサヨコという人に聞いた…

どこに連れて行くのか聞くと…

「寂しいから私と一緒に来てほしい…だから死んで」

と言ってきたので引っ張る手を振り払おうと必死だったのに何故か彼女の体の方が力が強い…

ヤベェ~

本気でヤバいと思った俺は死を覚悟した…

すると彼女がビクンっとなり…

「戻れたぁ~」

と言った。助かったのだ。

彼女は暗い牢屋に入れられててどうしても出れない状態だったらしい…でも誰かが鍵を開けて出れたって言ってた…

誰か分からないがそんな事よりサヨコって人も気になった…もう居ないか聞くと彼女は体に戻る前にアナタの手を握った女がニタニタ笑って窓に近づいてたからすぐに体に戻りたいって願ったと言う…

サヨコという者に会い?ずっと寒気が止まらなくて彼女は俺の腕で寝てたが俺は全く寝れなくて朝を迎えた…

妻にはそのまま仕事に行くと電話し、彼女と2人で広島の街を歩いた…

天気も良くて川沿いに行くと彼女がしゃがみこんで震えていた…

「何これ…イャだぁ~」

何もない川を見てもいつもの川だし…

訳が分からず聞いて見ると川から手がいっぱいでてると言う…

広島の原爆での死人の手なのか?

俺はすぐに思った…

でも俺には何も見えない…彼女はやはり見えているのだろうか…それとも頭がおかしいのだろうか?

そんな事を考えてると…

「イヤー離して~」

俺は手を掴んでないのだが彼女が一生懸命何もない方に手をはらってる…

「どうした…?」

俺は彼女に聞くと泣いてて、腕を何かに引っ張られてるように見えた…

見ると腕には手を掴む手形がいっぱいについている…掴むと赤くなるような感じ…

それが片方の腕に無数についてて…ビビった俺は彼女を引っ張ったがかなり強い力がかかる…

俺は体力には自信があるが何で…?

俺も彼女を引っ張ってるが負けて川に引きずり込まれるようになっていた…

ヤバい…

力いっぱい引っ張っるが全然ダメで彼女の腕の手形がくっきりと…しかも本当にいっぱいでてきた…

怖いよりも彼女を助けないと…と思った俺は誰か助けてくれって心でずっとずっとお願いした…

その間も俺と彼女は川の方に引きずり込まれてる…

だが…急に俺の方に…

「ドンッ」

と彼女が引っ張っられた…

今だっと思い彼女を連れて川から逃げる…

逃げる間も彼女は手が伸びてきてる…後ろから顔がぐちゃぐちゃな人がいっぱいきてる…

と言う。怖い反面助けないと…俺は彼女の手をとりとりあえず走った…

彼女はかなり疲れていた…もう大丈夫かと聞くと…大丈夫みたい。

と言ったので安心した。

彼女は…

「あっネコがいる」

といい指をさすが俺には全く見えない…

すると彼女は、

「あのネコはアソコで亡くなったんだね…お腹から何か出てるから…」

と言い俺を見る顔が悲しい顔してた…

でも、腕を確かめようと手にすると言い表せないぐらいな掴まれた後がギッシリついてた…

それから彼女はその川には行きたくないと言ってる…

そんな1日が終わろうとしてた。

彼女をとりあえず友達の家に連れて行き自分は友達と一緒に妻のもとに…

もちろん友達の家には彼女1人だ…

昨日の事や昼間の事があるがすぐに戻ると約束した…

家に着くと妻が昨日の夜帰って来なかった事を問いただすが呑んで潰れて友達の家にいたし今日も今から飲みに行くといい少しケンカしたがわかってくれたみたいで家を出れた…

すぐに友達の家に戻った…彼女の事が心配だった。

友達の家に着くと真っ暗な中に彼女が隅っこに座っていた…

本当に彼女かっと思って玄関から声をかけると…

彼女だった。

友達と一緒にテレビ見たり他愛もない話ししてると隣にいる彼女が急に…

ビクン…

となり、俺は…

「友達の前だし頭おかしいって思われるから止めてくれよ~」

と、思ってたがやはり彼女は変わっていた。

しかし…幼い彼女ではなく男の声だった…

友達はビックリしてて、

「○○ちゃん、どうした大丈夫?」

と聞いた時に彼女は本当に男の声して…

「俺はヨウスケだ。大阪で単車の事故で死んだんだ…」

と悲しそうに答えた。

友達は訳分からない状態…俺はこんな女を彼女にしてるのを恥ずかしいと思っていた…

だが、友達はすぐに理解してくれた。

その彼女に憑いたヨウスケに詳しく聞くと彼女が浮気してて嫌気がさし単車で走ってて崖から落ちたらしい…

家の兄貴や親が心配で仕方ないと話すヨウスケに俺は…

「住所教えろよ…行って家を見て来てやるから」

と、強気で答えた。

もちろん嘘だろうと思い行く気も無かったがそのヨウスケからお願いされて行かないとヤバいかもって思っていた…

大阪の家の近くに何があるか聞くと公園と電話ボックスが家の近くにあり目印は蛍ヶ池と言われウンウンと紙に書いていたら…

ビクン…

彼女が跳ね上がった。

先ほどの事は友達と内緒にしてた…

彼女の事が心配だが広島の街が怖いとの事で明日には福岡に帰す事にした…

友達も俺を信じていたので正直嬉しかった…

確かに大阪に行けば嘘か本当かマジに分かる…

そんな事を思い彼女が寝た後に友達と話しをした…

次の日…彼女を駅に送り届けた…それから俺は妻に仕事といい大阪に行く。

仕事で有給をもらい妻に実家の墓参りに言ってくるといい1人で大阪に…

彼女とは電話で連絡して楽しい時間を過ごしてたが大阪に行くとは言っていない…

俺は大阪に行くのが初めてだったから道が分からないのだ…

当時携帯のナビなどはなく人に聞いてやっと見つけた…

蛍ヶ池…

着いた時は夜9時を過ぎていた。

あたりに明るい建物はなく一軒家が並ぶ住宅地で街灯がちょこちょこあるだけだった…

それから坂を下り近くの駅でヨウスケが言っていた住所を聞く…

確かに存在したみたいだ…

でもヨウスケの家かどうかは分からない…

近くまで行くと川があり川の横に車1台分通れる道がある…

一軒家が並ぶ中…近くに公園があった。

結構大きい公園だった…でも薄暗くてかなり怖い夜の公園の入り口にポツンと1つ公衆電話があった…

遠くから見てそこが一番明るいから一服しようと思って歩いていたら、公衆電話の中から人影が見えた…

女の人だった…電話してるんだったら離れて一服しようとして少し距離をおいてタバコに火をつけてパッと見るといない…

あれ?

帰ったのか?

別に気にもしなかったのだが一服した後にヨウスケの家を探す…

本当に薄暗く電灯がカチカチなっていて出そうな雰囲気でもあったが幽霊を見た事ないから大丈夫と自分に言い聞かす…

その時足が前に進まない状態になった…

カチカチなる街灯も気味悪く寒気がする…

時間も11時を過ぎてて人通りがないのがもっと怖い…

幽霊見る訳ないかぁ~

と思ってるんだけど真面目に足が動かないのと全身が震えて歯はガチガチいっていた…

怖かった…

その時携帯のストラップが切れた…

ポケットからストラップを出してたのだがチリーンと鈴が着いてるのが落ちた…

余計に怖くて何で来たのか嫌になった…

後ろから誰かに見られてる感じもあるし寒気が止まらない…

誰も助けてくれないのかと思ってた…

家の中から話し声なんて全然しない…誰かテレビ見ててもいいはずなのに音もしない…

家の灯りもあまりない…

ずっと後ろで誰か見てる…

前からはネコが怒ってこっちを見てた…どれくらいの時間か分からないがずっと足が動かないままいると…

「分…か…る…」

女の声が後ろから…

聞いた事ない声が後ろからする…振り向いて幽霊でもいたらどうしようと思ってると…

「ねぇ~」

と、また話してくる…

霊感ないから大丈夫と思い足は動かないけど上半身は動くと思い思いきって後ろを振り向いた…

誰もいない…

だがすぐに耳元でフュ~と冷たい息をかけられた感じがした…

寒気がさらに増した…それと同時にカチカチしてた街灯がパッと消えた…

マジにこえぇ~

どうしたらいいのか分からないまま体の上半身は振り向いたままだし…

公園の方に走った方がいいと思い公衆電話の灯り目指して走った…

距離にすると百メートルぐらいしかない…

思いきり走った…

走って公衆電話に着く前にまた人が公衆電話に入っていた…

見えるから生身の人間だと思い近くまで行くと…

多分さっきの人だと思う…だがこっちをずっと見ててニタァ~と笑っていた…

誰と会話する口調はない…

ヤバい…どうしようと思って逃げようとすると…

消えた…

マジにヤバい…

広島に今からでも帰りたかった…

車の一台も通らないし人もいない…

すると、公衆電話からプープーと音がした…

恐る恐る近づくと受話器が垂れ下がっていた…

響きわたる音が嫌だったので公衆電話に入り受話器を直そうとした時…音がやんで何か聞こえた…

何だか聞くに聞けなくて聞かないようにすぐに受話器を元に戻すと…

「ジリリリ~」

いきなり鳴った…

急に周りを見渡した俺は誰かに見られてる感じがまたした…

静かな公園で鳴り響く電話をとらなくてはいけないような思いになった

霊感ない俺がさっきみたのは幽霊か?などと頭で整理しつつ受話器をとった…

誰も何も言わない…

俺も何も言わない方がいいかもって思ってたら…

「分…か…る…そばにいるのに…」

そこで俺は受話器を切った…

電話を切るとまた鳴るかもって思ってたら公衆電話の扉に手形がクッキリとついてた…

とりあえず逃げよう…

明日の朝ヨウスケの家に行ってもいいし…

頭で考えて川の方に早歩きで向かった…

しかし…幽霊を見たかどうか自分を疑うのもあり…ここまで来たならヨウスケの家に行くかぁ~と思いきって振り向き先ほどの道を歩いて行った…

かなりの家の電気は消えてて時間を見ると1時になってた…

早くしないと2時になればもっと怖いと思い歌を歌いながら歩いた…

小さな声で歌を歌いながら歩く俺は強気でいた…

彼女の口から出た言葉…ヨウスケの事や色々…

チカチカなっていた街灯近くまで来ると先ほどのネコが怒ってこっちを見てる…

とりあえず街灯は切れているので真っ暗な道を進み角を曲がる…

まっすぐ進むと古い2階建てアパートがあった…

1階にはボロボロになってた単車が置いてあった。

住所的にはここらへんだけど…先ほど逃げ出した場所からかなり近い場所にあった…

暗い中…ヨウスケの名字を探す…

あった…ビックリした。

ヨウスケの名前もあった…

彼女の中に入ったヨウスケって本当なのかと思い1時過ぎてるヨウスケの家の前に行くと葬式の後張る紙が張られていた…

家の扉は少し開いてて話し声もする…

ヨウスケの家に着いただけでもホッしたのに何故か誰かに会いたくなった…

もっと詳しくヨウスケの事を知りたかった…

すると誰かが家から出てきた…

ヨウスケには兄貴がいたと聞いてたので聞いてみると…ヨウスケの兄貴だった…

ヨウスケはつい先日単車の事故で亡くなったらしい…俺は夜中に申し訳なくて早く話しを聞いて帰ろうとしたが兄貴は言ってきた…

「女の浮気が原因らしい。ヨウスケの乗っていた単車がそこにあるよ…後、また線香あげに来たいなら墓に行ってあげてな。ここ家族で引っ越しするから」

そう言われ本当にヨウスケは存在したんだって思い2時前になるので話しを切り上げて一礼して後にした…

頭の中で整理して歩いていると…カチカチと音がする…

さっきの通りだ…考え事してて走らなかった…

今から走るか…

そう思いましたがよく見ると街灯がカチカチって…

さっき消えたはずじゃ~…

一瞬ヤバいと思ったが遅かった。

また声が聞こえた…嫌な声だ…何で俺なの?

心の中で呟いてたが声がハッキリと聞こえた…

「一緒に…行きたい…アナタが…ほしい…あぁ~苦しい~苦しい~」

声がハッキリ聞こえて寒気が止まらなくなった…

また俺は走った…

全力で走ったが声がソバから聞こえる…

公園をすぎ公衆電話もすぎ川もすぎ…

ずっと走った。

駅があるが暗くてタクシーもいなかった…

声はずっと聞こえる…

「無駄…だよ…すぐ…横に…いるんだから…逃げれないよ…一緒に行こう」

ずっと聞こえる声に答えないように走った…

車も一台も通ってない…横見たくないが…

思いきって横を見た…

姿が顔だけの女の人が笑ってた…

すげー怖くて振り払おうとしたが当たらない…

気持ち悪い笑い声も聞こえるし…でも走って人がいる所まで…

霊感ないのに何で見えるんだぁ~?

そんな思いで泣きながら走った…

「ダメだって…無理だよ…」

声が聞こえる…

疲れてもういいやって思って走るのやめてしゃがみこむと居なくなってた…

幻でも見たか?

何だって感じで息切れしながらタバコに火をつけて一息ついた…

さっきのは幻…と思い分からない道を新大阪駅まで歩いた…

日が登るころには駅に着き新幹線にのり大阪を後にした…

しかし…幽霊を見たのが初めてで声を聞いたのも初めてだった…

全て幻と思いたかったが新幹線にのり広島に着くとすぐに駅のトイレに行った…

何か首が苦しい感じがした…

駅で鏡を見た俺はビックリした…

クッキリと手で首を横から絞めてる形があった…

すぐさま広島の友達に電話かけて迎えに来てもらいヨウスケの事…幽霊の事を詳しく話すと、彼女が危ないんじゃないかって事になり電話してもつながらないし待っていてもかかってこない…

友達が迎えに行くから急ぐぞって事になった…

彼女からの電話がないまま広島から高速に乗り福岡に…

かなり長い距離だがその間心配してても仕方ないので電話を待つ…

友達に大阪で起きた事やヨウスケの事を先ほどよりも詳しくいうと…

「連れて帰ってきてないよね?」

って聞いてきた…

霊感ないから大丈夫だよって俺は友達を安心させた…

友達は怖がっていたが俺は今でもあの時の恐怖が残ってる…

彼女の所に向かってる途中…電話がなった…

彼女からだった…

「ごめん…気づかなかった。どうしたの?」

と聞く彼女に、

「何か昨日あった?」

と、聞くと…彼女は、

「う~ん…言いにくいんだけど…」

と答えたので追求すると…

「2階のベランダから落ちた…落ちた所にゴミ袋がまとめていたから良かった…1階の焼鳥屋さんの兄ちゃんに大丈夫って聞かれた…」

っと話した…何ともないか聞くと体は何ともないけどベランダに女の人に連れて行かれて落とされたって言っていた…

しかも11時すぎらしい…ストラップが切れた時間帯だった…

偶然か誰かがやったのかわからないが急いで福岡に向かう…

福岡に友達と着いてすぐに彼女の元に行った…

幸いケガなどしていなくて良かった反面、次もこんな事あるのでは?っと思い助けたくなった…

妻よりも彼女の方を見てる俺がいる…彼女が心配で妻に別れを告げる…

もちろん納得はしないが今彼女と離れてしまうともしかしたら彼女は死んでしまうかもっていう思いがあった…

妻にとりあえず納得できない…時間あげるから考えてと言われた。

最低な男なのは良く良くわかっている。

その時部屋で彼女がヨウスケに変わっていた…

いつの間にか…

色々聞いて俺からも話しをした。兄貴とも会った事、単車があった事…

後、ヨウスケの家族が引っ越しする事…

ヨウスケは泣いていた…

自分が死んで親や兄弟に申し訳ないと…

友達もヨウスケの話しを聞いていて意見を言った…

「成仏して生まれ変わってこいよ」

友達はヨウスケの為に言ったようだ…

俺は友達の言葉に賛成しヨウスケが成仏するように願った…

彼女の体がビクンとなり元にもどったかと思ったら違った。

「シャーシャー」

床に這いつくばって下をペロペロ出してまるで蛇がいるみたいだった…

何でこんな事になるの?

俺は彼女を助けてあげたいが無理なのかと思ってたが彼女の目を見ると本当に蛇の鋭い目をしてた…

もぉ~どうにでもなれって感じで近づくと手を噛まれた…

威嚇する蛇のような彼女…

どうしようか友達と話してると彼女はビクンとなりまた変わった…

次は何?

少し呆れた感じで見ると俺を呼んで抱きついてきた…

しかし、寒気がする…

何か違う…彼女じゃない。

名前を呼ぶ声が違う…誰だ…

友達はソバにいるし何かあればと思ってたら友達はその場に倒れた…

どうしたのか分からなかった…友達のソバに行こうとしたその時…

「捕まえた…フフッ」

口調があまりにも似てる…大阪で会ったあの声に…

連れて来た?

マジで?

もうダメじゃん…死ぬしかないのかなぁ~

とか色々考えてた。

友達も寝たように気づいてくれない…

寒気がして冷や汗が垂れてる…

「一緒に…なりたい…死んで…ほしい…お願い…」

俺は死んだ方がいいのか?

本気で思ってた。何だか悲しくなってきた…

死んでしまった方が楽なのかも…そう思った俺は彼女に言った…

「誰なの?」

優しいく辛い口調で…

すると、彼女の口から…

「サヨコ…迎えにきてるの…だから…行こう」

友達の家で彼女の中に入ったサヨコだった…

ニタニタ笑う彼女に言った…

「他の死人の人と一緒にどっかに行ったら…?」

つい、そんな言葉を口にした…

大阪での出来事があったので別にもう怖くないし話しているのは彼女の姿…

俺はサヨコにどっか行ってもう二度来るなって言った…

サヨコは泣いていた…ニタニタした顔で涙を流してた…

普通に怖い…しかし彼女の顔だ…

抱きついたまま離れようとしないし下から上に見上げる目から涙が出てるが怖かった…

彼女の目が閉じた…

ビクン…

彼女が跳ねた…すぐに大丈夫か聞くと彼女は目を開けない…答えない…

とりあえず横にする…

友達も横になったままだし生きてるのを確認した…

30分ぐらいして彼女はビクンとなり起き上がった…

「どこ?あ~たぁ~くん…あれ?若いね…あっ、○○?…」

友達の名前も呼んだ…

彼女だった…その時はそう思ったが何か様子が違う…

「誰?」

一応聞いてみる。何と彼女は過去じゃなく未来から来てたみたいだ…

ビックリした…本気で嘘でやってらんない感じの俺だった…

彼女との関係終わらせようと思った…

だが…彼女は不思議な事を言う…

「今たぁ~くんと一緒にベットで寝てて気がついたらこっちに来てた…この場面覚えてるよ…確か私が…」

時計を見て…

「後、10分で目が覚めて○○がその後5分ぐらいして目が覚めて荷物まとめて○○の家に行くよ…もちろん○○の提案…」

訳わからない…

じゃ~競馬の結果分かるのかとか聞きたかったが彼女はギャンブルなどしないし…でも、一応聞いてみた…

「ごめん…結果とか見てないし…分からない。でも広島について友達の△△から連絡あってかなり2人の助けになってくれるから心配ないよ」

?…彼女は△△と言う友達を知らない…会わせた事もない…?

ずっと?になってる俺の頭…彼女との未来について話しをもう少し聞く事にした俺は少し探りを入れてみた…

「今、何歳?俺達はどこにいるの?」

とりあえず聞いてみた…すると、彼女はサッと答える…

「今は26歳で山口県の下関に住んでる」

?俺は次に聞く言葉を探して…

「結婚してるの?やっぱり俺は今の妻と別れたの?」

聞くと…

「うん…別れて私と同棲してる。確かに色々あったよ…たぁ~くんがついこの間、事故したしね…」

「事故?なんで?」

ちょっと不思議に思い聞いてみた…

「事故ってどんな事故?ケガしたの?」

ドキドキしながら聞いてみた…

「三ヶ森近くにトンネルがあってトンネル付近で後ろから車がぶつかってきたけど大丈夫…キズ1つないよ」

俺は三ヶ森とかその近くのトンネルとは全く分からない話しにあまり耳をかさなかった…

とりあえず死んでない…しかし妻と別れて彼女と同棲?

ちゃんと別れる事ができたのだろうか?

そんな事を思ってると彼女が…

「もう帰るね。病室のたぁ~くん待ってるし心配してると思うから…バイバーイ」

笑顔で目を閉じた…

ビクン…

いつも起きる現象

何だ何だ…?

さっぱりわからない…

う~ん…考えても仕方ない…

そんな事を考えてると彼女が起きた…

「たぁ~くん…?」

今の彼女だった…

さっき言った事は別に言わなくてもいいか…

そう思って彼女を抱きしめる…

「大丈夫?会いにきたよ…」

彼女は泣いた…

その泣いてる声で友達が目を覚ます…

「ごめん…何かあったの?フーっと急に意識なくなった…イテッ…たんこぶできてる…」

確かに、友達は倒れた時に思い切り頭を打ったからだ…

しかし5分ぐらいに目が覚めてる…彼女の言った通りだ…

「ここにずっと俺も居る事出来ないからとりあえず…彼女を連れて俺の家に行こう…」

ビックリだ…

彼女の言った通りだ…

彼女と口合わせでもしたのか?俺が騙されてるのか?

妙な考えを持ったがそんな事をする友達でもないし…嫌、う~ん…

変な事を考えたが疑う事はしないようにした…

当時彼女は介護の仕事をしていたがこちらも有給が何日か使えるという事で使い荷物をまとめて広島に行く事にした…

怖い経験があるから広島は嫌と言っていたが俺が居るからという事で承諾してくれた…

友達の車で3人と荷物を乗せて広島に戻った…

彼女の顔は怖がってた…

友達の車は家の駐車場についた…

その時…

彼女が苦しんでる…

何があったのか聞いてももがいてるだけ…

息も荒い…

とりあえず友達と家に運んであげようと抱きかかえるが持ち上がらない…

何で?

かなり力をかけても重い…

友達の協力で2人がかりで持ち上げるが無理…

彼女は呼吸がしにくくなっていて頭を上に向けると首が真っ赤になっていた…

首だけじゃなく足の方にも真っ赤な後がついていた…

「蛇?」

友達が言う言葉に…確かに蛇にまかれてる感じがする跡がある…

足の方の跡にウロコのような跡もでてきた…

友達とうろたえるがとりあえず拝んだ…

大きな跡は大蛇のような感じだ…

彼女は死ぬのか…死んだら…

と思ったが福岡で未来の彼女にあったのを思いだした…

今死ぬ事はないと思う…大丈夫だ…

そんな事を思い拝んだ…

スゥーっと跡が消えていく…

うろたえていた友達が…

「消えていくよ~」

と俺に言ってる…

彼女も苦しみから解放されつつある…

しかしもう少し拝んでた方がいいのかと思って続けた…

10分ぐらい拝んでようやく彼女が…

「ありがとう」

と言ってきた。

拝むのを止めて聞いてみた…

いきなり車のボンネットの上に大きな蛇が現れて後部座席の彼女に近づいてきて巻きついたらしい

それから息もなかなか出来なくて苦しくなったらしい…

蛇の跡も見たし…何より彼女の体重が45キロなのに2人がかりでもかかえれなかったという現実に震えを感じた…

友達も渋い顔をして…

「蛇がやっぱり巻きついてたの?跡見たし…」

友達は震えていたが怖かっただろうと思う…

クッキリと跡がついていたのを見たから…

彼女の足を見るとさっき拝んでた時に消えてなくなった蛇の跡がクッキリとでていた…

彼女は怖いと言うより痛い方が先だと言っていた…

真っ赤に腫れてる蛇柄の跡を友達の家で冷やす事にした…

首にも巻きついていたが跡はなかった…

その後彼女を持ち上げるとすんなり持ち上げる事が出来て少しだけ少しだけ納得いった…

その夜…俺は彼女を友達の家において嫁に会いに戻る…彼女の事を話しに…

俺は自分の家についた…妻、子供、妻の親が住む家に…

ドキドキしながら入って妻と妻の母親に事情を話した…

「どうしても守りたい女性がいる…納得いかないのは分かるが別れてほしい…」

俺はハッキリと言うと妻は私達の事だから親には口出ししてほしくないとの事で親は口出ししなかったが妻の隣で座っていた…

どんなふうに守ってあげたいのかとか私達には何かするのか?

別れないといけないのか?

など質問が続いたが正直に言った…

すると、妻はわかったと答えた…

ホッとした俺はダメな人間だった…浮気で彼女と会い自分の家庭をぐちゃぐちゃにした俺は本当にダメな男だ…

思ってると…妻は一言だけ言った…

「別れても待ってるからね…慰謝料はいらない…渡すっていうなら行かないで…」

その言葉を聞いて何もかも置いて彼女の元に向かった…最低な人間だ…

いつでも死ぬ覚悟はある…彼女を全力で守ってやる…

そんな事を思い友達の家に向かう…

友達の家に着くと彼女は待っていた…心配そうに待っていたので…

「別れてきた」

その言葉を伝えると彼女の目から涙が出た…

彼女にとっても待ってる時間がとても辛かったのだろう…

俺は詳しい事など言わなかった…

今日は友達の家で寝る事にした…

2階で2人で寝ようとした時…彼女がまた変わった…

あぁ~あ…

俺はため息をこぼした…

またか?

そう思ってると彼女が…

「たぁ~くん、また会えた…」

抱きついて彼女の口から16歳だよって言ってきた…

まだ聞いてないし…

彼女は高校生になったから夢じゃなく本物に会いたいから住所教えてって言ってきた…

会いに行っても知らない人だから無理じゃないの?俺は別に構わないよっていい…教えた…

彼女が16歳なら俺は17歳だから…その当時は彼女より友達と遊んだりや単車を乗り回す方が楽しかった…

だから来ても誰だって感じだろうなって思っていた…

住所を教えて彼女は…

「覚えている内に戻って紙に書くから…バイバーイ」

目を閉じて…ビクンとなる彼女…

軽いなぁ~と思ってた俺だがその時思った…彼女に住所教えてしまった…

悔やむ俺がいたが目を覚ます彼女もいた…

彼女に軽く聞いてみた…「16歳の時に俺に会いに行った事ある?」

彼女は笑顔で…

「うん、行った事あるよ…電車で行ったよ」

って答えた…

彼女に教えて俺は彼女と17歳の時に会ったのか?会ったら今の彼女みたらあの時の…と感じてるだろ…

う~ん…

「どうしたの?」

彼女が心配そうに俺を見る…また俺は聞いた…

「16歳の時に会いに行ったの?」

彼女は笑って…

「会いに行ったけどダメかもって橋渡って引き返した…」

俺の実家は山口県の大島って所だ…だから駅を降りて橋を渡らないと行けない…

「何で知ってるの?」

不思議に思って聞いてみた…

「だって行った事あるし…駅で降りて歩いて緑の橋を歩いて渡ったよ…」

確かに…緑色だ。

本当に行った事あるのか?

俺は彼女の言葉に圧倒されてた…

さっき会った16歳が本物なのか?過去から本当に来てるのか?最初は全く信じてなかったが信じないといけないような感じがした…

また彼女がしゃべりだす…

「橋の下みたら渦が巻いてて風強かったしでも緑がキレイな島だったよ…渡るとホテルがあった」

淡々と話す彼女は本当に行った事あるみたいだった…

俺は俺で自分を信じる事にした…

彼女の言ってるホテルが確かに存在するし橋は緑色…下を見ると渦が巻いてる。

「電車でよく行ったね?」

と答えると…

「会いたいって思って博多駅から乗って約5時間ぐらいだったと思うよ…」

「俺に会いたくて来たんじゃないの?」

俺が答えると…

「うん…でも最初、夢で会った時に21歳で会えるから…って言われたから、たぁ~くんの地元を見て帰って来た…」

彼女はそう言うと笑顔で微笑んだ…

俺はそんな彼女に惹かれていた…守りたいのは確かだが妻を捨てて彼女に走ったのは好きだと思ってた…

しかし、彼女は何度となく誰かに変わる…

だが誰かが入ってもあまりビビらない俺でもあった…

何故なら大阪の事や福岡の事…友達の家での出来事。

色々あったから驚く事もないが…俺にも霊感がある事に気づくのはもう少し後になる…

彼女とこれからの事をユックリ話し少しの間だけ友達の家で居候させてもらう事になった…

友達は了解してくれて俺と彼女は仕事を辞め友達の家での生活がスタートする事になった…

仕事を探し職につくのに時間はかからなかった…

しかし、広島だというのは彼女にとって辛い場所だったみたいだ…

妻と正式に別れ2人で仕事を探しました…

金を早く貯めて広島を出たいと言う彼女の考えに、俺は建設関係とホスト…妻はホステスで2ヶ月か3ヶ月頑張る計画を立てました…

建設関係の仕事をしてると△△と、久しぶりの再会…

以前働いていた会社の後輩だった…

俺は彼女を△△に紹介しようと思い予定を立て彼女も休みの日曜日にした…

しかし…日常の生活は大変だった。

彼女の体に誰か入り込み死にたいといい窓の手すりに手をかけ足を上げて飛び降りようとしたり、寝ている時は俺の首を絞めてニタニタ笑いながら思いっきり絞めたり…

訳のわからない事を言ったり…

その度仕事を休んだり早退したりしたが彼女が心配だったから…彼女は申し訳なく思ってたが俺がそうしたいからと言って安心させてあげた

変わる時はビクンとなるので良く分かる…

もちろん過去の彼女も出てくる…

出てきた時は色々と話しを聞いてあげると辛い事があると会いたいと考えて眠ってしまうらしい…

それから俺に会えるらしいが…彼女には夢で俺には現実だから…

うん?

また分からない…

まぁ~いいか…

もちろん彼女が変わらないで彼女のままの日もあるのでその日は楽しい…

日曜日になり△△に紹介するのに移動する…

その最中、彼女は自分の身を心配して俺の事も心配してた…

「変わったりしたらおかしな人と思われて、たぁ~くんと△△くんて後輩…付き合い持たなくなったら私のせいやし~」

「そんなの気にしないの…いつもの笑顔出して~」

彼女は少し戸惑った感じだったけど…

「わかった…たぁ~くんが居るしね」

そう言うと笑っていた…

△△との待ち合わせ場所に着くと、

「先輩~こっちッス」

後輩が手を上げてる方に俺も手をあげる…

彼女と一緒に後輩の所に向かう…今から起こる事に後輩はビビる事になる…

後輩の友達も一緒に…

△△と会い彼女を紹介した…

少し彼女は緊張して震えていたので、△△が、

「家に来ませんか?」

と誘ってくれたので、

俺達はお邪魔した…

△△が飲み物を用意してくれて一息つくと…俺は、

「△△…付き合い持ちたくなくてもいいから聞いてくれないか?」

と聞くと、△△は…

「なんスカッ?イイッスよ…何でも話して下さいよぉ~」

と軽く了解したので俺が…

「俺の彼女って過去や未来からも来てるんだ…訳分かんないよね…」

とりあえず詳しく話すと△△は…

「へぇ~あるんすね…漫画みたいな世界ッすね」

と言ってくれたので、さらに…

「後…霊感強いから幽霊見えたり体に幽霊が入り込んでしまったりするんだ…△△から見て俺の頭おかしいって思ったりしたら今日から連絡とらなくていいから…」

俺は彼女の肩を抱いた…

だが…△△は

「あるんすね…俺、幽霊みた事とかないッスから分からないんッスよ…

でも信じますよ…俺は聞いた事あるし…」

それを聞いて彼女は安心したのか、いきなりビクンとなった…

「ウワッ…△△…変わったから誰になるか分からないよ…」

「変わったんすか?先輩分かるんすか?」

とりあえず手を持って何も出来ないようにする…

「ギャーギャー」

赤ちゃんが泣くように足をバタバタさせてわめく彼女を△△が…

「これッスか?」

と聞く…赤ちゃんは初めてだ…何だ?

ビクン…

また変わった…

「痛…い…腕が…痛い…顔が…熱い…ウワ~」

座布団をかぶり伏せる彼女を△△が…

「大丈夫ッスか?」

と聞くと彼女が、

「あ~痛い…喉乾いた…水…水…あんた…水くれんか?」

と△△に言ってすぐに水をコップに入れて目の前に持って来た…

「ありがたい…ありがたい」

すぐにコップを手にとりゴクゴクと急いで飲んだ…口の横から少しずつこぼれていたが一気に飲み干し…

「ありがたい…」

またその言葉を言うと彼女の体は…

ビクンと跳ねて…

彼女に戻った…

△△はビックリしてて彼女は、何かしたの?と聞いてきたのでさっきの出来事を話した。

△△と一緒に彼女に話した…彼女は震えていた…

△△は俺に言葉をもらした…

「マジにビビったッス…何か声違ってなかったッスか?」

△△はビビっていた…

俺は彼女の事をもっと詳しく話した…

「先輩は大阪まで行ったんすか?その人いたんすか?」

と、とりあえず大阪の話しをした…俺が幽霊見た話しや怖い出来事など…

それから福岡に行って彼女に会った話しやベランダから落ちて下の居酒屋さんの人に大丈夫かと声をかけられた事…

福岡に行って彼女の未来に会った時に後輩の名前が出てた事も話した。

もちろん後輩は彼女を初めて見る…当たり前かぁ~福岡と広島だし…

俺は彼女がいつ目覚めるか心配だった…

それから20分ぐらい後輩と話してると彼女は目覚めた…

「久しぶりやねぇ~△△…懐かしいねぇ~この部屋も…何回か来たね…☆☆くんは元気?」

何だ?後輩とキョトンとした…

☆☆くんって誰?

後輩に☆☆くんって誰か聞くと後輩の一番の友達らしい…

後輩が彼女に…

「何で☆☆くん知ってるんすか?」

と聞くと

「あ~前にたぁ~くんと○○くんと☆☆くんで遊んだよ」

って言ってきた…

??

後輩が俺に誰なんすかって聞いてきたので俺が…

「今何歳?」

って聞くと25歳だよって答えてきた…

やっぱりかぁ~

俺は後輩にさっき話した未来の彼女だよって言うと…

「マジに信じてイイッスよ~俺にも☆☆くんにも会った事ないのに…」

って言ってた時に彼女が…

☆☆くんが働いてるコンビニ行こうよって言った…

俺でも☆☆くんは知らない…

彼女は本当に未来から来てるって思った…

後輩も怪しんでなかった…☆☆くんを知ってて働いてる場所まで…

後輩は、

「彼女さんは何かすげーッスね…何でも分かるんすか?」

って聞くと後輩に

「○○くんの彼女◎◎さんだけど今、他の男と浮気してるよ…それで別れたから知ってるよ」

って言った…

後輩はビビってた…確かに俺でもビビる…名前も知ってたから。

もちろん部屋の中にも机にも名前は書かれてないし携帯を見た訳でもない…

後輩は不思議に思ってたが◎◎に連絡して今どこにいるか聞いてみますって電話かけた…

後輩が電話をしたが彼女の◎◎は電話にでなかったらしい…

ちょっと不安になる後輩に彼女が声をかけてた…

「大丈夫…○○くんにはいい人見つかるし…」

別れるの前提かよ…

俺は後輩に謝った…

彼女を見てるとどうしていいのか分からないよ…理解できない…

30分ぐらいして○○くんの携帯がなった…

彼女の◎◎からだった…

後輩は電話をとりタバコに火をつけて話す…

もちろん彼女はまだ未来の彼女のままだった…

「今どこ?」

後輩が聞くと家にいるみたいだったので今から行くと後輩が言うと拒否られたので説得していた…

その時に彼女はビクンってなって元に戻った…

後輩が電話で話ししてる最中…彼女にさっき未来から来て~でっと全部話した…

電話で後輩が怒って怒鳴ってる…

会うのがダメみたい…

何でダメかも言わないらしい…

後輩がカマかけて…

「浮気してるの聞いたし見た」

って言ってしまった…

未来の彼女には悪いが言わないでほしかったと後悔してた…

彼女はキョトンとしてた…

後輩はカマかけて言ってると◎◎は言ったらしい…

浮気してるよ…何処で何しようが勝手って言われたらしくムカついてイライラしてた…

「何か悪いな…○○、俺達のせいだね…ごめんな」

そう言うと後輩は

「今わかっただけでもありがたかったッス…すいません、ちょっと気持ちが治まらなくて…ムカつくッス」

彼女も一応謝らせた…

「いや~イイッスよ…教えてくれてありがとうッス…でもマジに浮気してたッスよ~」

後輩は何か寂しそうだった…彼女は泣きそうだった。

とりあえず後輩と話しをしようとするが苛立ってる為、無理があった。

時間をあけた…タバコ吸ったりテレビ見たりして時間を過ごした…

後輩が急に立ち上がって…

「☆☆の所のコンビニに弁当もらいに行きましょう」

って言ったので行く事にした…未来の彼女には分かるけど俺にも今の彼女にも☆☆くんは分からない…

とりあえず行く事にした…弁当を廃棄処分にするやつをもらいに…

弁当もらいに行く途中に市電が横を通る…

彼女は今の彼女だが様子がおかしい…

彼女曰わく市電の中にいっぱい人が乗っていてその人達がずっと彼女を見ているらしい…

彼女は精神的にも疲れていた様子で震えていた…

俺もずっと市電を見ていたが人は少なかった…

彼女が見たのは…?

とりあえず3人で宇品にあるコンビニに着いた…

入るとふてくされてた後輩とバイトの人が話しし始めた…

☆☆くんだった…

彼女も初めての対面だった…やはりさっきのは本当に未来の…

と、後輩と2人で話す…

俺も☆☆くんと会うのも初めてで彼女の事知ってるか聞いてみると初めて会った人だし見た事もないって言っていた…

もうすぐ☆☆くんがバイト終わる時間になるらしく弁当をカゴの中から好きなだけ取っていいと言われ後輩と俺達は好きな弁当を手にとった…

☆☆くんのバイトが終わりコンビニを出て4人で後輩の家に向かった…

家の裏には病院がある…

でも暗い…家の裏で弁当を食べてると彼女が目をつぶり震えていた…

どうしたのかと聞くとその道の奥の方から誰か来てるらしい…

別に誰も来てないと言ってるとコツコツと音だけ聞こえてきた…

ザザッザザッ…コツコツズズッ…ズズッ…

何人かの足音…

後輩も☆☆くんもそれを聞いていた…

音が大きくなるが誰の姿も見えない…

辺りは街頭があるだけ…しかし2つ手前の街頭の横壁に影がでてきた…

うん?

後輩と☆☆くんは俺にあの影なんすか?って聞いてきた時…

彼女が来ないでって叫んだ…

しかし足音がまだ続く…うめき声も微かだが聞こえる…

後輩達も震えていた…

もちろん俺も怖かった…

音が声が近づいたかと思うと俺達の1つ前にあった街頭に照らされた地面にも影がある…

もちろん動いてこっちにきてる…

ゆっくりときてる…

俺達は動いてないというか動けないし震えているだけだった…

うめき声が何かしゃべってるように聞こえてくる…影が1つ前の街頭を過ぎた…

やべーこっち来てるよ…

足音もすぐそばまで来てる…

「ヤバくないっすか…なんで声や音聞こえるんすか…逃げた方がいいッスよ…足動かない…やべー」

後輩は動きたいが動けないみたいだ…

金縛り状態に4人がなっていた…

4人が金縛り状態になってる中、彼女が叫んだが何を叫んだかわからなかった…

ただただ怖いというだけだったが叫んだ後…

音や声がやんだ…

後輩はビックリしてたし冷や汗がすごかった…

もちろん俺もひどかった…

あの影や声、音は何だったのかわかりません…

ですが彼女に助けられたのは確かです。

後輩が…

何だったんすか?マジに見えたり聞こえたりしたんすけど…とりあえず家に入りましょうよ、怖いし…

後輩達と一緒に家に入る…入ってからとりあえずタバコを吸い気持ちを落ちつかす…

怖い体験はマジに嫌になる…

でも影だけで姿は見えなかったしそれだけでも良かったとか言ってたら、☆☆くんは見えていたみたいでした…

しかもハッキリと…

見えただけでも5人はいたらしい…

この世のものとは思えないのが見えてたみたいだ…

☆☆くんは霊感があるみたいで結構見てるという。

自分の家にもでると言ってたのでビックリだ。

☆☆くんにも彼女の事を言うと、

あるんじゃないんですか…他の人っていうか霊が人の中に入ってイタズラしたりそのまま死んでしまったり…色々聞いたりしたのありますよ…

っていい信じてくれた…

普通に幽霊よりも生き霊が一番たちが悪く離れにくいっすよ

って言った。

俺は☆☆くんが言う事も信用できた…

後輩はかなりビビってるから少しびびらせてやろうと思って怖い話しを始めた…

部屋に豆球をつけていい雰囲気にさせてユックリと話しを始めた…

☆☆くんは止めた方がいいと言っていたが俺は後輩が怖がるのが楽しみだった…

彼女は嫌な雰囲気になるから…

と言って俺の膝枕で横になった…

タバコを吸いながら怖い話しをしてると、☆☆くんが何か言ってる…

その話しで終わりにした方がいいですよ

そう言われても…今からもっと怖がらせる考えだし…俺は☆☆くんに大丈夫だからといい話しを進める…

☆☆くんはベットに座っていたがキョロキョロしてたが気にも止めなかった。

先輩、結構ヤバいッスよ止めましょうよ。テレビでも見ませんか…

後輩が必死なり話題を変えようとする…しかし、俺は最後まで話しがしたかった。

だから後輩に最後まで話しをさせてくれって頼んだ…その時に彼女が起きた…起き上がって言った言葉が…

「おぬし達は何者だ…」

彼女が変な声というよりどす黒い声で言ってきた…

彼女はまた誰に変わったの?

ぬし達の名を申せ…ワシの名は~左右衛門と申す。

名前がビビってて聞こえなかった…

ぬし達の甲冑はどこぞにあるのか?

など色々聞いてきたがあまり聞き取れない言葉の方が多かった…

武士が出てくるとは思ってなかったし訳わからんくなった…

後輩が彼女さんどこに行ったんすか?

と聞いてきたから、

体はそこにあるけど多分夢の中?か、前に話した事あるどっか暗い所で牢屋に入れられてるか

だと言った…

武士は訳の分からない事を何度も言うがとりあえず宥めて座らす…

敵は何処ぞ…しかし妙な所よのぉ~

彼女の体で部屋中を見渡す…

何故自分の着てる物に気づかないのか?

それが不思議でたまらかった…もしかしてこの人は甲冑つけたまま入ってきたから自分が今でも甲冑着たままなんだろうと思った…

相変わらず後輩2人ともポカーンとしてる まぁ~何もしないから大丈夫だよ

そんな感じだった…

何か怖い気もしなかった…

ちょっとして彼女は彼女に変わってた。

先程の事を話す…

彼女は俺が話してる間、淋しそうだった…確かに自分がその立場なら悲しくなるしどうすればいいか悩んでしまう…

だが彼女は現実を受け止めた…

俺は、

怖い思いしても守ってやる

と言って約束した。

時間は夜中の2時を回ったところだった…

4人で部屋にいると部屋の外がウルサい…

ザワザワ…

音するが姿はない。

しかし、窓の方に目を向けると人影がいくつもある…

クソっ何か腹立つなぁ~誰がおるんかぁ~!

怒って窓をガラッと開けると…

バイオハザードにでてくる化け物みたいな人間がいっぱいいた…昔の戦争中で亡くなった方だろう…今も思い出すと嫌になる…

それを見た後俺は気を失った。

後で聞くとみんな見たと言っていた。

やはり彼女はずっと広島にいてはヤバいなぁ~と思い早くどっかいかないと行けないと思い広島を出る決意をした…

彼女を連れて広島を出ようと決心し後輩達に別れを告げる・・お金ももらった。

それから九州に一番近い下関を選んだ・・

理由はとくにないが空気がよくて海がきれいだったからだ。

それから住む場所を見つけ仕事も見つけ頑張りました。

彼女にも変な現象も現れず安心して暮らしてたのですが・・自分が今度は見えるようになっていました。見たくないのに見てしまう。

駅近くの短いトンネルでフラフラ歩く人とぶつかったと思い振り向くと誰もいないし、デパートの上から誰か飛び降りたり…怖い話によくでてくるパターンではあったがやはり怖い。彼女の方は見えてないみたいで俺は悩んでいた。

彼女が見えないふりをしたらとアドバイスをくれたが目が合うと背ける為わかったかのように足元に四つん這いに来て足首を掴もうとする・・

その度逃げるが追いかけて来る。人が多い所に行くと決まって消えてしまう…

ある時気分転換で仕事も休みだったので朝から1人でドライブに行くと決めて北九州に出かけた…さすがに人は下関より多い。小倉をを過ぎ八幡西区という地名に入り百メートルぐらいのトンネルをくぐって坂道を降り近くのパチンコ店で遊び帰ろうと思い車に乗った・・それからトンネルに近い所で急にエンジンが停止しハザードを出し横につけた。

車の中で鍵を回してエンジンをつけようと試みるがダメで何度も挑戦してると近くにあるお地蔵さんに気づいた…何となくこっちをずっと見てる気がしたその時に…

ドーン

後ろに車がぶつかってきた・・何だか嫌な予感してたのはこれかと思い横を向くとその車は他の車にもぶつかり、計7台もの事故になった・・近くの住人の方が救急車を呼んでくれて俺は乗らされた。別に傷1つもない俺に救急隊の方は、

お連れの方のお名前など分かりますか?後ろに乗られてた方が重傷ですので…

と言われ、俺は??

誰も乗っていませんよ。俺1人でこっちにきたんだし…

と答えると1人の救急隊が俺の車から戻ってきて小さな声で他の救急隊に・・

居ない…さっき頭から血を流していたのに居なくなってる

と言っていた・・

スピーカーからは事故した場所を言っていた…八幡西区三ヶ森付近・・三ヶ森って~俺は気を失った。薄れていく記憶の中では・・髪長い女性居たよね・見たよね・・などの言葉が聞こえてた

気がついた時は病院に運ばれていました。夜運ばれたのですが病院はやはり怖い。

しかも2人部屋ですが隣のベットには誰も寝ていません・・

街中で怖いのを見てるので恐怖がありました。

ナースステーションまでは遠く余計に怖さが増してました。

ですが事故の後なのでグッスリ寝てしまいました。

目が覚めると何時なのか分からない真っ暗な部屋の中、微かに月明かりが差し込み俺のカーテンの向こう側のベットに人影が見えた・・

やせ細って見える影は窓の方を見てるのかこっちを見てるのか分からないが怖かった・・

その為、布団をかぶり震えていました・・

かぶってる布団の上でフゥーフゥーと聞こえてきたので震えていると、

起きてるんだぁ~

っと聞こえたので思い切り布団をめくって相手に当ててやろうと思い・・

バサッ

とやるといませんでした。

確かに聞こえた。確かに居た…

気味が悪くその日は寝れないと思ったが気がつくと朝を迎えてた。

ナースが朝ご飯を持ってくる時に聞いてみた・・

冗談半分で、

幽霊とかでないよね…俺、怖がりだから。この室内で誰か亡くなったとかないよね

とか、色々聞いてみた。

するとナースが、

う~ん…言っていいのかなぁ~うんとぉ…あなたが入院する前の5日前ぐらいに40代の男性が亡くなったんだけど、ここではなく集中治療室だったんだ。この部屋には1人で居たけど急に悪くなり移るようになったんだけど…何か見たの?

と、言われて鳥肌がだった・・・

やっぱり昨日の人は亡くなった人なのかと思い、部屋を変えてもらうのは無理か聞いたがいっぱいだったみたいで無理だった・・・

泊まりは無理か聞くと何も出来ない人なら泊まりの人を頼めるみたいだからいいみたいだったが俺は傷1つないからダメだって言われた・・・

夜が怖いが仕方ない。寝る前にお経を唱えて寝る事にしようと思い、就寝の時間になった。

9時には電気を消される為早めに布団に入りお経を唱えた。

テレビはもちろんつけてはいけない。見回りのナースが来ると安心するんだが・・・そう思って目を閉じて寝た。

やはり入院は暇なのか夜中に目が覚める…

夜中に目が覚めて、何かの気配に恐怖を感じたが布団をかぶって逃げ道を探していた・・・

気を紛らわしてたら逃げるかも…ただ自分がナースに聞いた事でびくついてるだけかも。

そんな事を布団の中で思い、彼女に電話する事にした・・・

彼女は事故した時すぐに来てくれたし今日も来てくれた。寝てるかもしれないけど・・そう思ってかけてみた

もしもし…もしも~し…お~い

小声で呼んでると…

約束覚えてる…

誰だ?うん?

あっすみません…間違えました

すぐに切ってリダイヤル見たが彼女にかけてる…

でも違ってた…しかも約束覚えてるっていきなり・・・なんだ~?

余計に怖くなる…

と、思ってるとバイブになり携帯がなってた・・彼女と思ったが画面に非通知とでていた・・

非通知拒否してるのになぜ?

バイブがずっとなるのも怖くなる感じがしたのでとりあえずでてみた…

でるとすぐに・・・

約束したのに逃げるの・・・

誰ですか?約束ってなんで…

しゃべってる最中に・・

今から行くわ・・・

はっ?い…

すぐに切られた。

嫌な感じがするし気配も消えていない…寒気もする。

逃げる計画を頭の中で冷静になり考える・・・

パッと布団からでて廊下に出る。それからナースステーションに行くと人がいるから今よりはマシだ…

?でも?もし廊下にでる扉が開かなくなってたり廊下にでて何かいたら…色々な事が布団の中の俺を恐怖する。

急に携帯がバイブする…開くと非通知…

また・・・

もしも…

もうつくから…

俺違うよ・・・約束とか知ら…

また切れる…

誰か知らないが来るのか?

非通知拒否してるか確かめた・・・してる・・・

布団の中で怯えながら目を閉じて拝んだ…

俺の両親はもう他界していない…

だから両親にお願いするかのように助けを求めた…

父親は事故で亡くなり母親は病気で亡くなった…

もちろんおじいちゃんやおばあちゃんも亡くなっていない…

みんな助けて…頼む…

震える体で手を合わせた・・・

一瞬単純な事を忘れてた…

ナースコール・・・

恐々、布団から手を出して枕元を探るとあったので鳴らした・・・

何回もボタン押した…

助かった・・・

寒気は無くなりナースを布団の中で待った・・・

ほんの数分だったが長く感じた・・

スタ…スタ…

コツ…コツ…

スタ…スタ…

コツ…コツ…

足音が2つ聞こえる・・

でもナースは来てる…

その時また電話で非通知!

もう大丈夫だと思い電話をとった…

もしもし・・・

今…側にいるよ・・・

そう言って切られた・・

怖いがナースが来る…大丈夫だ・・・

スタ…スタ……ガラッ・・

どうしました…

そう言われて布団の近くに来たので布団をめくるとナースがいた…

良かった…助かった…

ナースが大丈夫か聞いてくるその後ろに頭から血を流してナースに抱きついてきてる女がいる…

目は白目だし言葉にならない声で俺は目をそらした…

ナースが心配そうに大丈夫か聞いてきて俺の手を握った時・・・

凄く冷たくてビックリしてナースの方に目を開いたら・・・

ナースじゃなくその女の人が手を握り白目を向いて笑っていた・・・

気絶した…

それから気がつくと先生やナースが心配そうに何か処置してた・・・

俺は大丈夫といい…先生に話をしたがわかってもらえずにいた。

病院は怖いと思っていたらダメだ・・・

だがあの女が怖かった。しかし携帯を見ると非通知という着信すべて消えてた…

夢だったのか分からないが嫌になった・・・

彼女と俺で病院を変わる事が出来ないか聞いてみた・・・

ケガはしてないが事故と言うだけでかなり入院させられて検査も長いと聞かされていた・・・

話の結果、病院を変える事ができそこでは彼女も泊まれる所だった・・・

その病院では何もなかったが病院内でウロウロしてたら1階に開かずの間みたいな部屋があり気味が悪いくらい近くに行くと寒気がしていた…なるべく近よらないようにしていた。

かなり古いく小さな病院だったが彼女が泊まる事3ヶ月退院出来た!

何もなかったが何度も彼女と同じ夢を見てる話があった・・・もちろん毎日じゃないが話せば話すほど同じで夢から覚める所も同じだった…俺から彼女に言ったのではなく彼女から俺に言ってきたのでビックリした・・・

夢の内容は2人が北海道の時計台を眺めてる所から始まる・・・

北海道の時計台・・・

2人で眺めている・・・

が、俺は違う女性といる?手も繋いでいる・・・

誰かも分からないのに俺は優しく話す。

何て言ってるのかわからないし、その女性から言われてる事も聞こえない・・・

だが、夜の時計台を見上げて白い息を吐いている。

ふと、俺が・・・

次に生まれ変わっても一緒にいよう。これを見に来ようね。

と、話してる・・・

俺の口から何故こんな言葉を…しかも知らない女性に対して?

そう思ってると…彼女が…

うん・・・先にアナタがいってしまうけど、私も追います…

と、涙を流して抱きついてる…

まるでドラマや映画のワンシーンのような…

そんな夢だ。

目が覚めると彼女も一緒に目が覚める…

変な夢見たけど言うほどでもないか!

俺は夢の事を黙っていた…その時は彼女も黙っていた…

数日たち…またその夢を見る・・・

場面は同じだが…

俺?の言うセリフが変わってた…病気でもう時間がないからここに来れるのも最後かも…と言うセリフだった・・・

女性の方は…絶対一緒になろうね。約束だからね…待っててね。探すから…。って言うセリフを言っていた!

俺は訳分からない夢だが泣いていた…自分が死んでしまう思いになり女性と離れてしまう思いに泣いていた・・・

夢から覚め彼女も同じように覚める…

ふと、彼女が話し出す…

夢見たんだ…たぁ~くんじゃない誰か知らない人と…行った事ない北海道の時計台の前で泣いて抱きついてた。ごめんね…変な夢見て・・・でも泣いて抱きついたんだ…変な夢……

彼女は全く同じ夢を見たのか聞いてみた・・・

何か言ってた?

うん…前にも北海道の同じ場所でのその人と抱きついてる夢見たり…今は病気でその人がいなくなるから私も後から追うって話なんだけど…変な夢見てごめんね・・・

彼女は謝ってるが俺には何かわかった…なぜか涙が出てきた…

俺の言葉かどうかわからないけど確かに俺は言った…

ありがとう…探してくれてありがとう・・・やっと一緒になれる

俺の口からそんな言葉がでて涙が止まらない状況になっていた…

彼女も?って感じでいたが笑って…

うん…

って言ってくれてた…

彼女も涙を流していた…

2人で泣き合ってしまい何か寂しくなりました。

何か辛い思いがあったのかはわかりませんが夢の人物が他人ではないように思えていました。

それからまた数日後…違う夢を見た・・・

次の夢では俺は1人だったし雪が降る何もない場所で立っていた・・・

俺は膝まである雪をかき分けてどこかに行こうと歩いていた・・・

だが力つき倒れて血を吐き目が閉じる夢だった…

何も言葉にしないし雪が降り続く中歩いて倒れる夢だった。あまり長い時間見た夢ではないのだが何か疲れて目が覚めた…隣で彼女が眠ってる・・・

また横になり寝ようとすると・・・

探すから…絶対探すね…

と、寝言を言っていた。

ふと気になった俺は夢でももしかしたら前世の記憶かと思ったが…まさかねって感じで寝てしまった。

次の日に彼女は何も話して来る事もなかった…

彼女に俺から言ってみた…

お互い誰とも分からない人と北海道にいたのはなんだろうね?

そう言うと彼女は、う~ん?と頭をひねっていた…

それから・・・

でも、その人達は結婚出来ないんだよ。彼氏の方が病気で長くなくて彼女さんは親に反対されてて許嫁がいたみたいだし…

そんな事を彼女が言った。

俺は病気か?

血を吐いて死んだのか?

あの時の夢を思い出してもそのままの事しか思い出せない…

でも会いたいって気持ちが強かった…何故か…

あの女性も辛かったんだろうなぁ~と思っていた。

俺は何故だか夢の続きが気になって仕方なかった。あの後の続きが見れれば何かわかるかもしれないし何より俺かもしれない人物に会いたかったからだ。

でもいつ見れるか分からないし見れなかったら…そんな事を思っていた。

前世って記憶あるのかなぁ~

そんな事を思い、毎日見ようと思って寝てた。

いつもなら数日で見れた夢なのにずっと見れないままだった。

彼女も見ていなかった…何か寂しかった。

でも俺と彼女は夢で見た前世かもしれない場所に行きたいと願っている。しかもどこかにある誰とも分からないお墓に行って手を合わせたいと思ってる。

場所なんて分からない…でも北海道の時計台の下に行くと何か分かるかも…

不思議と2人がそう思ってる。

北海道の夢を見る事もなくなり、彼女が過去から未来から来るのもなくて普通に楽しい日々が過ぎていました。

ある日、俺が寝て夢を見ました。

テーブルに座ってビールを飲んでました。今の住んでる場所ではなく全く見た事ない部屋でした。

ガチャっと音がして後ろを振り返ると若い男がお風呂から出てきた感じだった。

お風呂いいよ…!

俺はつい、おぉ~っと言ってしまった。

部屋の奥から40代過ぎの女性が出てきて…

お風呂入る?

って聞いてきたので…

誰か分からないので聞くと今付き合ってる彼女の名前を言ってきた。確かに顔は似てるが年が…

奥から若い女性が、

何話してるのぉ~

と、興味深くこちらに来る。妻?に話を聞くと分からない事だらけ…

子供みたいな2人にも名前を聞いてバカにされるし…

夢なら覚めて欲しいと目をつぶると布団の中だった!

夢かぁ~と、思ってた。

しばらく何事もない日々が続いてると彼女に誰か入ってきた…

久しぶりだった・・・

ずっとなかったし・・・

入ってきたのは女性…

しかも、若いっていきなり言ってきた。

あ~未来がやってきたかっと思って彼女の名前を言うと違う・・・

誰?

俺が聞くとあの夢であった子供の女の方の名前を言ってきた。

うん?

マジか?

あの時、夢を見てた俺は寝ぼけて名前言ったのか?でも、彼女はいなかったし…

とりあえず、夢で聞いた名前だったからノートに生年月日と名前を書かせた。

もちろん、その子供?にもう1人の男の子の生年月日と名前を書かせた。

信用して聞いてみた。

俺が今、何の仕事してるか…今、家族は幸せか、兄弟仲いいか…親は大好きか?

とか、色々な質問をしてみた。

嬉しい答えが返ってくる。っとすぐに、彼女が元に戻った。

俺は書いてもらった紙を隠した。

本当だったら凄い事だ!

それから、その子は彼女から出てこない。

しばらくして俺は自分の見た夢を彼女に話した。家の構造も覚えているのでだいたいを紙に書き見せた。

彼女は俺達が結婚して子供もいるって話しに嬉しがって涙してた。

夢で会った子供や妻…あれは本当だろうかと悩んでいた。

あの子に聞いたのは生年月日や名前…後、犬を飼っていてその名前も聞いていた。

書いてもらった紙は今も持っている。

今でもキーケースの中にあの紙はある。

あの後、彼女と結婚しました。

彼女もあれから、変わる事なく、誰かが入る事もなく無事にいます。

考えてみれば色々な事がありました。

人に言えば絶対に近いくらい信じて貰えない体験談でした。

でも、俺は体験したから疑いようもありません。

友達や後輩にも迷惑かけたので結婚した事を言うとやはり彼女の事も心配してくれてました。

バカと思われてもいいし頭がおかしいと言われてもいい!体験した事がないと分からない世界だから…

それから、子供が出来ました…

名前は2人で決めましたが、ほぼ妻が決めました…やはり、あの時の名前で漢字も一緒でした。

生年月日はというと・・・

ビックリするかもしれませんがピッタリあっていました。

偶然かもしれないと思っていました。

その2年後…子供が産まれました…

やっぱり生年月日が一緒…名前はその名前が気にいってたのでその名前に俺が決めました。

犬も飼っています。

色々な事が彼女の中に出てきた子供が書いたのと一致する事で少し嬉しさを感じていました。

俺が見た夢も、もしかしたら・・・

今から何年か先…紙に書いた筆跡と似ていれば…

と思うと何故だか涙がでてきます。

嬉し涙が…

俺は笑われてもいいしバカ呼ばわりされてもいい…子供が生きてパパと呼んでくれて…俺が死ぬまで妻が隣に居てくれるだけで……今も家族みんな幸せです。

8年間の色々な出来事を語りました。長い…本当に長い体験談で申し訳なく思っています。

ですが…許して下さい。

自分が体験した中での出来事はこれから始まったのですから…

怖い話投稿:ホラーテラー たぁ~くんさん

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