Y県にある某ホテルに、仕事の同僚達と泊まりました。
同僚達は皆でお風呂に行き、私は部屋にいることにしました。
眠気がさしてきたので、ケータイを枕元に置いて少し寝ることにしました。
ふすまを少し開けて、そしてお風呂から帰ってきた同僚のために、部屋の鍵は開けたままで…。
はっと気がつくと,同僚達が部屋に戻っていたのですが、おかしなことを言うのです。
『鍵がかかってたから、マスターキーで開けてもらったんですよ』
そんなはずはありません。確かに鍵は開けておいたんですから。
部屋に戻ると鍵がかかっていたので、その同僚達は私に電話したらしくケータイを探すけれど、枕元に置いてあったケータイがないんです。
枕を持ち上げると、あろうことかその枕カバーの中にケータイが。
それだけではありません、ふすまが全開だったというのです。
部屋の鍵は部屋の中に置いてあったので、外から鍵をかけることは不可能です。
かと言って部屋には私だけ。
一体だれが鍵をかけたのでしょうか…。
ひとまずその夜は寝ることにして、次の日朝日を入れようとカーテンと窓を初めて開けました。
現地についたときは夜の8時頃だったので、外の景色は暗くてよく見えなかったので気づきませんでしたが、なんと私達の泊まっていた部屋からは、
廃墟となったビルが見えていたのです。
そしてチェックアウトするので部屋を出てドアを閉めると、
なんとその部屋は404号室。
普通404号室なんてあるはずがないのに…
廃墟に404号室、気味が悪くてたまりません。
誰が鍵をかけ、私のケータイを枕カバーの中なんかに隠したというのでしょう…
そして一体誰が部屋にいたというのでしょうか…
怖い話投稿:ホラーテラー ありぽんさん
作者怖話