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短編2
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写真

ある学校に重い病をかかえた子がいました。

その子は病気をする前まではすごく活発で明るい性格だったのですが、病んでしまってからはまるで正反対の性格になってしまいました。

友達も多かったので、気に掛けてくれる子も多くいました。

そんな中、最後の運動会でのクラス対抗リレーにその子を出してあげようと、クラス中の友達が先生にお願いしにいきました。

先生も心配ではあったのですが、みんなで支えながら最後にいい思い出を残してあげたいという子供たちの想いに感動して承諾しました。

運動会当日、リレーのアンカーを重い病の子供にまかせました。

クラス全員満場一致で決めたことです。

リレーが始まるとそのクラスは中盤の順位に付けていました。

そしてアンカーにまわります。

やはりみるみるうちに抜かれ、最下位になるのには時間はかかりませんでした。

それでもクラス全員で必死に応援しながら後押ししました。

すべてのクラスがゴールしたあとも、生徒、先生、保護者、会場すべての人が感動しながら応援していました。

その光景に感動したクラス担任の先生が、ゴールテープを切った瞬間を写真に納めようと考えました。

会場中が拍手しながら涙を流し、その子がゴールテープを切る瞬間シャッターを押しました。

ふと最後にその子が笑ったのが見えました。

ゴールに到達した瞬間にその子はその場で倒れこみました。

表情は達成感の笑みが浮かんでいました。

しかし、その子はまもなくして亡くなってしまいます。

(無理に運動会に出してしまったのがいけなかったのか)

後悔が先生を包んでいましたが、相手の親からは逆に感謝され、いい思い出になりましたと言われたときは涙が止まりませんでした。

そして最後に撮った写真をこの子の親にあげようと決めました。

最後に見せた笑顔を両親に送りたかったのです。

そして現像された写真を見ました。

先生は震えが止まりませんでした。

そこには写っていたんです。

笑みを浮かべながらゴールテープを切るその子の姿と…

泣きながら合掌している何百人の姿が。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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