ある村におばあさんが住んでいました。
おばあさんは、身寄りが無かったので
飼っていたシロという犬をとても可愛がっていました。
ある日おばあさんが寝ていると
台所から物音が聞こえてきました。
…泥棒?
おばあさんはとても怖くなり小さな声でシロを呼びました。
「シロや、シロ、こっちにおいで!」
おばあさんが布団の中から手を出してシロを呼ぶと
温いシロの舌が、ペロリとおばあさんの手を舐めました。
おばあさんはシロの無事を確認すると、安心して
眠りにつきました。
次の日台所に行くと
そこには無残なシロの死体が吊され、辺りは血まみれ。
おかしい。
シロは昨日私と一緒に居たはずでは!?
そこには血で書かれた文字が…
「ドロボウデモナメルヨ」
怖い話投稿:ホラーテラー 海さん
作者怖話