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短編1
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電話2

Bの話。

夜、温泉からの帰り道に峠を走っていると後ろからパッシングされた。

新車でならし運転だったためスピードは出ていない。

道を空けようと左に寄ってミラーを見ると、発売後間もない自分の車と同じもの。色まで同じ。

当然、興味が湧いた。

どんな奴が乗っているのかと。車が並んだときに覗き込むと、そこには良く知った男がいた。

なんと自分自身が運転していた。

もう一人の自分はニヤリと笑い、スピードをグンと上げると追い越してガードレールを突き破り、夜の虚空へとダイブした。

爆発音と共に火柱が上がった。

その友人は現場で慌てて車を降りたがガードレールは壊れておらず、事故を起こした車もなかった。

Bは震えながら自宅へ帰ったそうだ。

「電話したのは,もう一人の俺だよ。」

そう答えるBはがたがたと震えていた・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー Lさん  

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