昨日の夜、明かりをつけたまま、うっかり寝込んでしまった。
突然、ドスンッと胸の上に何かが落ちたので、驚いて目が覚めると、胸の上に眠っている自分の顔が乗っている。
いきなりのことで怖かったが、なぜ俺の顔が?どうしてだ?と不思議な気持ちになった。
胸から落とさないように寝転んだまま両手で触ってみたが、間違いなくそこにある。
髪の質感も俺のものだった。
肌だって温かい。
もっとよく見てみようと、耳をふさぐように頭をつかんで引き寄せようとしたが、首が自分の胸に突き刺さっているかのように動かない。
思い切り引き寄せたら、寝ている自分の頭が何かにつかまれて枕から持ち上がった。
驚いて手を離したとたん、胸の顔が消えて、自分の頭がドスンッと枕の上に落ちた。
驚いてすぐに電気をつけて辺りを確認すると、何故かカギを掛けたはずの窓が開いていて、
カーテンが風になびいていた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話