これは兄貴の友達の話なんですが
高校卒業後、就職と同時に家を出て、独り暮らしを始めました
最初、違和感を感じたのですが、初めての独り暮らしのせいだ、と思っていたそうです
しばらくたっても違和感が取れません、しかしその違和感が何であるか気付きました。視線を感じるのです、家に居ても、道を歩いていても
歩いていて視線を感じて振り返っても誰も居ません、また歩き出すと視線を感じます
そしてまた振り返る、誰も居ない
そんな日が続き、だんだんノイローゼのようになってきました
また、後ろに視線
このままではいけない、このままではいけない、このままではいけない、
家に帰るとさらに視線を感じるようになりました、
なかなか寝つけず、朝方にようやくうとうとし始め、一時間だけ寝る、そんな生活が続きました
ある日、家で今までにないぐらい視線を感じました
家の中をキョロキョロしました、どこだどこだ?
窓か!ガラガラッ!
誰も居ません
このままではいけない、このままではいけない、このままではいけない、
自分がおかしくなっていくようで怖くなり叫びました。
「見てるのは誰だ!出て行け!」
その瞬間、バン!
とふすまが開き、黒い人影が窓から出て行ったそうです
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話