6月16日
本日は少し曇り。
久々に家族と過去出かけた年に一度の植木祭りで買ったお気に入りの青色のブラウスと白いロングスカートで外出。
目的地へ到着。といっても徒歩ですぐのところだけれど(笑)
風は心地良く、遠くには無数のビルと遠くまでのびる鉄の道。
私の背後で、車が忙しそうに行き来している。
やはり平日は好きだなとふと思う。日曜、祝日は普通の日常をとられた感じで道とかは静かで信号無視なんかも簡単に出来る程だ。
おっと少しの邪魔な考え事。
お迎えのカネが鳴る。
私と日常の境界線が降りる。
カネが鳴り響く。
心地良い風。
お迎えが鉄の道を通ってものすごい速さでこちらへ走る。
スカートが舞った。
境界線からお迎えのカネを無視して引きずり出された。
今日は邪魔された。
まあ、いいや。
また日常は次も次も来る。
お迎えのカネの日常も次も次も来る。
今日もカネが鳴り響き境界線がおり、お迎えは忙しく鉄の道を走り去っていく。
目の前の鉄の道を走りすぎるお迎えを、カネと同じ色に染める日は近い。
カンカンカン。
紅いお迎えのカネが今日も心地良く鳴っている。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話