(夜中の出来事)
(幽霊屋敷) を書いた者です。
今回は幽霊屋敷の後の話をします。
幽霊屋敷を早く出たかった為、新しい家が建つ迄の間、アパートを借りる事にしました。
そのアパートに移ったすぐの事です。
夜寝ていると私のお腹を誰かが触っている感覚がありました。
けっこうな時間、触られていたので、目が覚めてきて、パッと目を開けると私のお腹の横にあった枕が
(ユサッ)っと揺れたのです。(抱き枕みたいにしていました)
その瞬間、幽霊屋敷で体験した事を思い出しました。それは、朝5時になると誰かが顔を触るんです。
(その時は枕は頭に)
目を開けても誰もいないって事が何回かあったけど、その時は気のせいだと思っていました。
でもアパートで枕が動くのを見て、もしかして、この枕の仕業だったのかな?
と気持ち悪くなったので、その日は枕を部屋の隅に投げて寝ました。
次の日、学校から帰って母にその事を話すと、
母(ママが仰向けになるから、ママのお腹の上に枕置いてみて)
私(わかった)
母(○○(私)の手を枕の上に乗せて)
すると母は少し苦しそうに、
母(そんなに強く押さなくていいよ)
私(え?力入れてないよ?)と言った瞬間、
バッと枕が跳ね上がり母のお腹の横に落ちました。
(30センチくらいは上がった)
あまりの跳ね上がりに、私はビックリして、
私(どしたの?)
母(痛い)
母のお腹を見ると、大きな内出血がありました。
母の体に触れていたのは枕だけです。
その日のうちにお寺へ枕を置いてきました。
母が何故、お腹に枕をのせてと言ったのかはわからなかったです。
そして枕とは関係ないのですが、そのアパートで、
母は、夜中になると、
ベランダ(二階です)を行ったり来たりしてる男の人っぽい影がカーテンごしに見えると言ってました。
ベランダの足下はプラスチックなので、歩いたら足音が聞こえるはずなのですが、まったく静かに行ったり来たりしてたみたいです。
新しい家が出来て、やっと安心して過ごせるかと思ったら…。
そこでもいろいろありました。
まず、夜の7時くらいに母に玄関で髪を切って貰ってた時です。
玄関のドアは真ん中が曇りガラス(横20センチ、縦ほとんど)になっていて、そのガラスを右から左、左から右にオレンジ色の丸い物が行ったり来たりしてたので、母に言うと、
母(うん、そーだね。何かいるね?)
と外に出て確認してました。その時、
母(やめて下さい!)
母の方を見ると、見えない何かに服の袖を引っ張られているのです。
(引っ張られてる形をしている服は確認出来ました)
私は母が連れて行かれるんじゃないかと心配しながら近くで見ていたのですが、少しすると母は私の方に戻ってきて、
母(おじいさんに、○○さん家を知らないかって聞かれて、知らないって答えたら、一緒に探して欲しいと引っ張られた)
と言ってました。
私は人魂らしき物は見えたけど、幽霊?と話をする母は凄いと思いました。
また違う日は、昼間母に呼ばれて、母の寝室に言ってみると、母はベッドに横になってて、
母(隣に寝てごらん)
言われた通り寝てみると母が手を繋いで、
母(ジッとしてて)
10秒くらいそのままでいると、
ガタガタガタ…
!?
ベッドが揺れ初めました。
私(何これ?)
母(さっきから揺れてるの!ポルターガイストなのかね?)
…怖いよ。小刻みだけど揺れてました。
また違う日は、弟が私の部屋のドアを開けて、
(お姉ちゃん助けて!)
とだけ言って階段を上ったり下りたり何回かして自分の部屋へ戻って行ったので、見に行くと
横になって本を読んでいました。
私(さっきは何だったの?どしたの?)
弟(何が?)
さっき助けてと言った事を説明すると、
弟(ずっと部屋にいたよ)
私(…?そっか。じゃあいいんだ)
怖かったので、それで終わったけど、確かに弟が部屋に来たのに…。
また違う日で、
弟が夜寝ていると、金縛りになり、布団の上(足と足の間)を何かが歩き回っていたので、怖くて目を閉じていたらしいのですが、
気配が無くなったので目を開けると、
壁から男の人の顔だけが
ニョキっと出ていて、こちらを見ていたらしい。
怖くて目を摘むって朝をむかえたみたいです。
これが私達が体験した話です。
母は新らしい家に来て一年くらいで亡くなりました。
霊的な事ではなく、心臓が悪かったので手術してそのまま…。
母が亡くなってからは心霊現象は無くなりました。
霊感が強い人は霊を呼ぶんですね。
長文読んでいただいて有難うございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 詩音さん
作者怖話