初めて投稿するので、文が読みにくかったら、申し訳ありません。
これは、私が修学旅行の引率をした時の実話です。
一日目の夜は滋賀県の琵琶湖の近くの有名ホテルに宿泊しました。
一人部屋で、一日の疲れを取ろうと、ベッドに入った時のことです。
小さな音で、壁を叩くような音が聞こえました。
この時、私は、隣が、子供達の部屋だったので、興奮して、少し暴れているのかな程度に思っていました。ところが、時間が経つにつれ、音はどんどん大きくなっていきます。
そして、叩くというよりは、何か全身でぶつかっているような、凄まじい音に変わっていきました。
私は、こんなにうるさくてはホテル側に迷惑をかけてしまうと思い、隣の子供達の部屋に行って注意しなければと思いました。
しかし、ベッドから出た時、気づいたのです。こんなに凄まじい音をたてているにも関わらず、誰ひとりとして教師が来ないことと、子供達の声が全く聞こえないことに。
そして、音は、子供達がいる部屋側の壁から、どんどん上に上がっていき、移動を始めました。
凄まじい音が、私の部屋に鳴り響きました。
ついに、音は、カーテンを閉めていた窓全体の方に動きました。
音も、ドンドンという音から、バンバンという窓を叩く音に変わり、私は怖くてベッドに潜り込みました。しかし、音は消えません。それどころか、明らかに私の部屋に入ってこようとしている感じがしました。
時計を見ると12時。
私は、一目散に自分のバッグに向かいました。そして、財布にいつも入れているお守りを握りしめ、もう一度ベッドに戻りました。
どうか、音がなくなりますように。
お守りを握りしめ、何度かお願いした頃、音はぷつんと消えました。
あんなに大きい音が、突然消え、つけっぱなしのテレビから、お笑いタレントの笑い声が聞こえました。
その後、異様な眠気におそわれ、目覚めると、朝でした。
カーテンを開けても、爽やかな陽射しと眼下に広がる琵琶湖は素晴らしいものでした。
結局、あの音の正体は分かりません。
ただ、私が宿泊した部屋は、実は、当日、空き室だから格安で借りることができたと言ってツアコンの方が、急遽保健室がわりにどうぞと言ってくれた部屋だったことが分かりました。
考えてください。
何故、その階の部屋は、全部、借りて満室になっているのに、エレベーターに一番近かった、その部屋だけが空き室になってしまったのか。
何故、格安で借りることができたのか。
何故、保健室がわりにと、ツアコンの方が念押ししたのか。
今でも、ゾッとする体験です。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話