梨恵
美紀
2人が出逢ったのは中学1年、春
入学して間もない私達は、自然と目があった。
「うるさいよね、このクラス・・・」
「・・・同感!」
それから仲良くなるのに余計な時間は要らなくなった。
だけどある日美紀が学校を休んで人一倍背の高かった私、梨恵をバレー部員達が目をつけて、
それから何日もが輝いて見えた。
美紀が学校に出てきてもすれ違い話すことも無くなった。
そんなある日、梨恵がバレー部のみんなと電車に乗り込む時
「梨恵・・・・」
「なんで最近構ってくれないの?」
美紀が梨恵の腕を掴んだとたん、
梨恵が美紀を振り払った。
ウザいと思った。せっかく世界が変わったと思ったのに…
っと、その瞬間、
ぶぁー
きゃあああ
周囲の人達の叫び声
振り返ったとたん、
頭が真っ白になった
目の前にあるのは死んだかもしれない美紀。
それから何十分だろうか。立ち尽くしていたのは・・・。
あれから10年
ずっと後悔していた。美紀のお墓の前ではいつも泣いていた。
だけど、郵便局で働いている友達にある話を聞いた。
10年前、美紀が生きていた季節に1つの手紙が届いた。
その友達は私を悲しませたくなくて黙っていた。
その手紙を見る。
梨恵は号泣した。
あの日、どんなに美紀が悲しんでいたかわかったから。
ごめんなさい…
呟いた梨恵は美紀の分まで生きていくと決めた。
しかし、半年後、
梨恵は美紀と同じように死んだ。
美紀の手紙を持って・・・・・
怖い話投稿:ホラーテラー エドワードさん
作者怖話