中編3
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棲んでいる

多くのコメントありがとうございます。

下手な文章で、読みづらいことも多々あると思いますが、ご了承ください。

再度、ご確認させていただきますが、これは全て実話であり、少し悩んでもおります。

もし、似たような話をご存知の方がいらっしゃれば、是非教えていただきたくおもいます。

今回の話は、恐怖というよりは、不気味に近いかもしれません。

2年前の話です。

僕は、近くのレンタルショップで借りた、あの女優Mさんが主演を演じていらっしゃる、携帯電話にまつわるホラー映画のDVDを自室で見ていました。

季節は夏です。

外はとても暑く、僕はその場の雰囲気作りのためにも、部屋を締め切り、エアコンをかけ、カーテンを閉めて映画を見ていました。

…2時間経ち、映画は終わりました。

僕はその恐怖から、しばらく余韻に浸っていました。

ボーっと…ただ何も無い部屋の天井を、じっと眺めていました。

外は日が傾きだし、部屋は薄暗く、音も無いこの部屋で、ただ何も考えることなく…

「?」

ふと、何かの音を耳にしました。

トットットットットットット…

「何だろ?」

無音の状態から、突然聞こえてきたので、少し不気味に思いながらも、その音を探しました。

トットットットットットット…

僕は、天井を見上げました。

その音は、僕の部屋の天井、屋根裏からしているようでした。

ドッドッドッドッドッドッド…

何やら、さっきより音が大きくはっきり聞こえてきたように思いました。

それでわかってきたことが…

どうやらその音は、屋根裏の僕の部屋の隅から隅を、何かが何度も何度も…往復を繰り返しているようでした。

ドッドッドッドッドッドッド…

ドッ‥ドッ‥ドッ‥ドッ‥ドッ‥ドッ‥ド‥

音がさらにはっきりしてくると同時に、その何かの歩幅?も大きくなっていました。

「ネズミかな?」

最初はそう思っていました。

しかし、その音がはっきりしてくるごとに、ネズミにしては歩を踏む重みが重く、歩幅も大きいように思いました。

ドッ‥‥ドッ‥‥ドッ‥‥ドッ‥‥

「猫かな?」と思った次の瞬間でした。

ドンッ‥‥ドンッ‥‥ドンッ‥‥ドンッ‥‥

明らかに、猫の歩幅でもなく、重みもかなりの重みを帯びた音が響きました。

ドンッ‥ドンッ‥ドンッ‥ドンッ‥

だんだんその足音?は歩を早め、

ドンッドンッドンッドンッ‥

音は、はっきりしすぎるというくらい大きな音をたてて、相変わらず部屋の隅から隅を行き来していました。

「泥棒!」

そう思い、母親を呼びバッドや木刀を用意していると、母親は呆れた顔をして‥

「あんた、何言ってんの?うちの家の屋根裏は、入れないようにしてあるし、屋根裏って言っても高さ30cmくらいしかないよ?走ってるなんてバカらしい‥」

僕は、不思議に思いながら部屋に戻ると、音はなくなっていました。

ときどき、屋根を猫や鳥が歩くことはあります。

しかし、その度思います。

あの足音は、絶対に僕の部屋の天井の一枚板の上にあったと‥

そして、その何かはいつからいて、またどこへ行き、今はどこへ‥

今もまだ‥上に‥?

怖い話投稿:ホラーテラー しょうさん  

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