横断歩道の横で、ボーと立っている女を、俺はバス停からずっと見ていた。
(あれは多分、霊だな…)
俺には、霊感なんてものはまるでない。
だが分かる。あれは霊だ!
なぜかと言うと、あの女、3日間ずっとあの場所に立っているからだ。
普通の人間が3日間、飲まず食わずでいられる訳がない…
夜も昼も俺がずっと見ていたから間違いない。
(早く成仏しろよ…)
俺は心の中で手をあわせた…
バス停のベンチに座る男を、私はビルの屋上からずっと見ていた。
(あれは多分霊ね…)
私には霊感なんてものはまるでない。
だけど分かる。
あれは霊だわ…
だってあの男…一週間ずっと、あのバス停のベンチに座ったままなんだもの…
昼夜問わず、あのベンチに座りっぱなしで、何かをジーと見てる…私がずっと見ていたから間違いない。
(早く成仏してよ…)
私は心の中で祈った。
ビルの屋上に立っている女を、私は風呂場の窓からずっと見ていた。
(あれは霊よね…)
私には霊感なんてものはないけど分かる。
だって一ヶ月…
一ヶ月も屋上に立っている人間なんているはずない…
(早く成仏して…)
私は心の中で呟いた。
(しかし…くだらない投稿だな…)
一人きりの部屋で、俺は呟いた。
くだらない投稿には、俺の辛口コメントを喰らわせてやるか。
(オラアア!成仏しろよ!)
俺は(コメントする)をクリックした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話