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短編2
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百地蔵ともう一人

友人が免許を取ったということで、俺を含めて3人でドライブに出かけることになった。

仕事が終わった後、翌日が休みということもあり夜に行くことに。

今思えば、仕事で疲れてるのに何で行く気になったのだろうか。

夜11時くらいに拾ってもらい、出発。

どこに行こうか、となったが特になかった為適当に走ることになった。

俺以外の2人は大学生で、授業が辛いやら、前の合コンはよかった、やら話している。

俺は相槌を打ちながら2人の話を聞いていた。何だかんだで人の話は楽しい。

そうして聞いているうちに、友Aがこの近くにトンネルがある、と話し始めた。

友A「そういや、トンネルって色々ヤバいらしいな」

友B「首なしライダーとか」

俺「それ学校の○談で読んだことあるぞw」

トンネルの話は俺も聞いたことがあるので、適当にトンネルを探すことに。

だが、案外簡単に見つかりすんなり通り抜けてしまう。

もちろん、何もなかったから俺たちは拍子抜け。

そうしてるうちに、運転をしてたAがいきなり山道らしきところに入り込んだ。

俺「おい、どこ行くんだよ」

友A「なんか面白そうな道があったからつい」

カーナビあるし、とAが言うので俺もBもそんなに気にしていなかった。

山道を行くこと5分程行くと、急に辺りが広い場所に出る。

そこで俺たちはギョッとした。

目前に並ぶ地蔵、地蔵、地蔵。

100は越えるんじゃないか、という程の数の地蔵が並んでいたのだ。

運転していたAは無言でUターンをして道を戻る。が、

友A「絶対横見るな、正面だけ見ろ」

引き返しながら何か強ばった表情で告げるA。

俺もBも普通じゃないことは分かっていたのでAに従い前を見続ける。

それからは何事もなく、山道を抜けることが出来た。

変な緊張感から解放された俺たちは帰り道にあったファミレスに行くことに。

友B「いや、マジであれ何」

俺「あの数は異常だろ」

友A「確かにあれはビビった…」

そんな話をしながら三人でテーブルを囲むように座り、すぐに店員さんがお冷やを持ってきてくれたんだが。

俺たちは3人で中に入ったんだけど、店員さんが持ってきた数は4つ。

誰もいない席に置いてすぐさま気づいたのか取り下げたけど、今の俺たちにはそれすらゾッとした。

必然的に一人の横が空席になるはずなのに…。

店員にはもう一人見えていたのだろうか。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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