商店街で人はまばら。さむいけど、陽はさしていた記憶がある。
平日の昼間は人でいっぱいなのにな。
なんで人がいないのかな。
私は母と二人でシャッターの閉まった商店街を歩いていた。
そこで、眠っている男が居た。
母は「さわってごらん」と、うながしたので、
私はその男を、右手の人差し指でつついてみた。(そのあとぺたぺた触ったかも知れない)
人間よりも、とっても冷たかった。不思議だった。
「ママ、このひと、つめたいよ」
問いかけた後には、母は後ろ姿。走って追いつきもう一度言う。
「さっきのひと、冷たかったよ」
「そう」
今思うと、正月だったんだろうな。
どうして触らせたのだ母よ。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話