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短編2
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心配してるのかな

これは自分が高校生の時の話しです。

俺は小さい頃からじいちゃんっ子でものすごく可愛がられてた。

高校生2年の時にじいちゃんは肺ガンが発覚し入院する事になった。

俺は学校が終わったら毎日じいちゃんに会いに行って今日の出来事やそのとき付き合ってた彼女の事などいろんな話しをしてた。

ある時学校が好きだった俺はめったにサボらないのになぜか仮病を使い午前中で早退した。

家に着いてゆっくりしようと思い玄関のドアを開けると電話が鳴った。

「帰宅早々誰だろ?」と思い電話にでると親戚の叔母からで「じいちゃんがやばいから」と… 俺は昨日までじいちゃんと笑って話してたばかりなのになんでいきなりそんな事になってるのかわからずパニクってチャリを飛ばし病院に向かった。

着いた時にはもうじいちゃんは個室に移動されてて目はつぶったまま寝てる?状態だった。

叔母の話しではじいちゃんは夜中に血を大量に吐きそれから病状が悪化したと言っていた。

俺はなにもかも信じられない状況でじいちゃんの手を握り「じいちゃん…じいちゃん」と泣きながら問いかけた。

時折じいちゃんは握った手を優しく握り返してくれた。

その握り返す行為がなくなったのは朝方…じいちゃんは死んだ…俺はものすごいショックで学校にも行けず毎日近くの公園でボケっとしていた。

そんな日々が何日か過ぎ「こんな事じゃじいちゃんが成仏できない」と思い次の日からまた学校に行った。

学校に着くと友達が「昨日どこ行ってたんだよ」と、俺は「公園にいたよ」と言うと友達が「家に電話したらじいちゃんが出て今○○←俺は出かけてていないからまたあとでかけてなって言われて」と…その友達は頻繁に学校をサボっていたので俺のじいちゃんが死んだ事は分かってなかったらしく俺が「じいちゃん、この前死んだよ、俺休んでたのに知らなかったの?」と言うと友達が「俺も一週間休んでたからわからなかった…てか俺を怖がらせようとしてんだな」と信じてくれない。

その友達を家に呼びじいちゃんの遺影を見せるとかなりびっくりしてて「でもあれは確実にお前のじいちゃんだった」と言い2人でじいちゃんに線香と好きだったセブンスターをあげて手を合わせた。

じいちゃんは死ぬ間際も死んだ後もこんな俺を心配しててくれたんだなぁと思うと13年経った今でも感謝の気持ちでいっぱいになります。

じいちゃんありがとね。

最後まで読んで下さってありがとう

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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