知人から聞いた話です。その知人をYとします。
幼い頃に、Yが田舎の親戚の家に遊びに行った時に起こった出来事です。
付近にある老夫婦が暮らしていました。その老夫婦はいつも口げんかしていて、仲が悪かったそうです。何でも、爺さんが人づかいが荒かったとか。
ある日の深夜、Yはトイレに行きました。親戚の家はとても広く、Yが寝ていた部屋から一番近いトイレは庭にあります。トイレで用を済ませた後、Yはふと聞こえました。カリカリカリという音が。気になり、その音のする方向へ行ってみました。どうやら親戚の家からする音ではないようです。老夫婦の家から発せられた音のようです。近付くにつれて音が大きくなります。
老夫婦の家の手前に着いたときに音が一番よく聞き来とれたそうです。ふと突然、音がやみ「ヘッヘッヘ」というお婆さんの不気味な笑い声が聞こえたそうです。怖くなり、Yは自分の寝ていた部屋にダッシュしてすぐに寝てしまいました。
翌日起床し、あたりを見回すと、何だかあの老夫婦の家に警察車両と多くの野次馬がいました。警察官が無線を聞いて大体のことがわかりました。
「えー本部に連絡します。被疑者B(おばあさん)が夫のAさん(おじいさん)81歳を殺害。遺体をバラバラにしたそうです。犯行時刻は昨日の深夜11時半ころ。詳細は・・・」と長ったらしく連絡していたそうです。
深夜11時半という時間は、ちょうどYがトイレに行った時の時間です。
いつかはこうなるだろうと近所の人々は言ってましたが・・・・。
後から分かったことなのですが、Yが聞いたあの「カリカリカリ・・・」という音、あの音はお婆さんがおじいさんを殺害後、遺体をバラバラににし、おじいさんの骨をかじっている時に発せられた音だったそうです・・・・・・・・・・・・
怖い話投稿:ホラーテラー miyocoさん
作者怖話