数年前、近所の古本屋でマンガの単行本を数冊買って帰ったんです。
その時はあるマンガのシリーズを5、6、7、8巻みたいに通しで買ったんで、家に帰って順番に読み始めました。
それで2冊を普通に読み終わって、3冊目を手にとって、ペラペラめくってるうちに、段々と怖くなって来て、
その本を持ってるのも嫌になり、夜の12時ぐらいだったにも関わらず家を出て、
その本を近所の公園に速攻で捨てに行きました。
さあ本を捨てた理由です。
マンガでも小説でもああいうカバーがついてる単行本は開くと、目次とかの前に白紙のページがありますよね。
問題はそこなんです。
その何も無いスペースに、変な事が書いてあったんです
初めの単行本を開いたとこにに
「痛イ嫌ダ信ジラレナイ嘘 信ジラ 嘘痛 モウ 嫌嘘 ダ眠イ 嫌 ダ 信ジタクナイ 眠 痛イ 眠イ 嫌 眠い…」
って延々と。
「うわ…」
気味が悪いって思ったんですけど、前に持ってた奴のイタズラだろ、とか思って気にせず読み始めたんです。
「…おい待て、何だよこれ!?」
見てしまいました。
マンガに出てくる登場人物…いえ、マンガの中の全ての人間の右腕と、右足が黒のマジックで、雑に、真っ黒に、腕と足の元の絵が全然見えなくなるまで塗り潰れていたんです。
という話を、友達が話してくれました。
俺は
「…恐らく書いた奴は腕と足を切断しなきゃいけない状況だったんだろな…けど訴え方が尋常じゃないな…そんな本、本当に売ってたのか?」
って友人に聞いたら、
「いんや、昨日自分で考えてきた話だもんよ」って言ってました。
「うっわハメられた!!お前、マジ怖ぇーよそれ!!」
「はぁ!?引っかかる方がわりーんだって!!wそんな本店が売るわけねーじゃんよ!」
怖い話投稿:ホラーテラー パープル式部さん
作者怖話