子供の時に体験した話で、全く怖くありませんが・・・
北国に住んでいたので、窓ガラスの内側に木枠ですりガラスが入っている窓があり、2重サッシになっています。
あの夜は、カーテンを閉めずに窓を2枚閉めていて月明かりが明るい夜でした。
夜中に何となく愉快な音楽が聞こえてきました。
目を開けると聞こえなくなったので「夢か」と思いました。
窓に足を向けて寝ていたんですが、
黒い影がヒョコヒョコ動いています。
上半身を起こして見てみると、アフロっぽい頭の子供の影絵が・・・
棒のような物は見えませんが、本当の影絵のように窓を右に・・・クルッと回って左に・・・
を繰り返していました。
立体感はなく、回る時も紙で作られた人形のような感じでペラペラでした。
父がふざけているのかと思ったのですが、(今思うとありえませんよね)
同じ部屋で寝ている父も、もちろん母も何事もなく寝ています。
あわてて妹を起こすと、最初はビックリしていましたが
喜んで正座して眺めていました。
2人でコソコソ話ているのに父が気付いて、寝るようにいわれたので
窓の影絵の事を話そうと窓を見るといなくなっていました。
私も妹もそのまま寝ましたが、それ以来見た事はありません。
いまだに何だったんだろうと不思議ですが、
部屋は2階で、誰かがふざけていたとは思えません。
怖いとは思いませんでしたが、不思議な経験でした。
怖い話投稿:ホラーテラー ブイゼルさん
作者怖話