注1)お食事中の方は、閲覧を控えて下さい。
今日はどうも体調が良くない。
食当たり?風邪でも引いたか?
こんな時に限って、トイレが空いていない。
ふと、トイレの扉が開いた。
中には誰もいなかったが、そんなこと、今はどうでもいい。
腰を下ろし、目を閉じ、背中を丸めてうずくまった。
腹痛が治まり、ほっと一息、顔を上げた瞬間
フッと腰の支えがなくなり、後ろ側へ転がり倒れた。
便器がない。
と、すぐに自分が置かれている状況に気付いた。
トイレの個室自体が逆さまになっている。
上を見上げると、便器と排泄物。
降ってこないとわかっても、頭上にそんなものがあるのは不快だ。
ん?
降ってこない…
もしかして、トイレが逆さまになったのではなく、
俺が逆さになっているのか…?
その疑問が頭をよぎった、まさにその時
外から誰かがノックした。
すいません、まだですか?
刹那、天井に引き込まれる感覚が。(正確には床側)
ゴバァッシャーン
大きなモノが落ちる音と、
水が弾ける音。
男は頭から便器に刺さっていた。
注2)ネタです。
怖い話投稿:ホラーテラー U3さん
作者怖話