アイドルKはあるイベントに出たときのインタビューに
こう答えました
「今、ハマってることですか?
最近飼い始めた子犬が超かわいくて癒されてます
私にとって、今
応援してくれてるファンの人たちと
同じくらい大切な存在です」
イベントが終わった後、同じイベントに出てた
同期のアイドルで友達のMが話しかけてきました。
「ああいうことは言わないほうがいいよ」
「え?なんのこと?」
「前に、あなたと同じこと言ってたアイドルがいてね
ファンの人がペットの犬殺したらしいよ」
「え、なんで?なんでそんなことなんの?」
「ファンの人…ていうか犯人にとっては
自分のアイドルがペットにとられた気がしたらしいよ」
「へぇー、気持ち悪い。
でも私には関係ない、だってもともと犬飼ってないの
いつも決められた、同じ事言うのつまらないから
デタラメ言ってみたかっただけ」
「呆れた」
それから数日後
Kは仕事で遅くなって家に帰ってきました。
玄関に入り靴を脱ごうとすると
足元にメモ用紙が落ちてることに気づきました。
「 Kちゃんへ
嘘ついちゃいけないな。
子犬なんて飼ってないじゃない。
でも安心して、代わり買ってきてあげたから。 」
Kは手紙の内容よりも
家がばれたこと、そして、家の中に勝手に入られたことに
恐怖を感じました
とりあえず今日はマネージャーに連絡して
どこか泊まる場所を用意してもらおうと考えていると
「キャン……」
と子犬の鳴き声のようなものが
部屋の奥から聞こえてきました
とりあえず、どんな犬なのかを見たくなり
電気をつけようと部屋の中に入りました
「キャン!キャンキャン!」
犬はますます、大きな声で鳴き始めました
そして、明かりつくとKの足元によってきたのは
首輪をつけた裸の中年男でした
「キャンキャン!……おかえり……キャンキャン!」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話