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短編1
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バン、バン

有名な話しかもしれないので既出だったらすみません…

大学生のカップルがデートである山にドライブへ行きました。

夕方薄暗くなり帰ろうとしたのですが、道を間違えたようで、行きでは通らなかった古びたトンネルに行き着いてしまいました。

辺りは暗く、少し気味が悪かったのですが一本道なのでそこを通るしかありません。

仕方なくトンネルに入ると

「バン」

と後ろの窓を叩かれたような衝撃がありました。びっくりして彼女が後ろ振り向きますが何もなく、後続の車もありません。早くぬけ出そうとそのまま走っていると

「バン、バン」

「バン、バン、バン」

「バンバンバンバンバンバンバン」

いたるところから車が叩かれ始めました。

恐怖した二人はそのままとにかく猛スピードでトンネルを抜けました。

とにかく人の居るところへ行きたいと必死に車を走らせ、二人はようやく山のふもとのガソリンスタンドに辿り着きました。

明るい電気の下で見ると、車には大小様々な手形がびっしりとついていました。店員さんが拭き掃除をしてくれることになったのですが、掃除を始めてすぐコンコンと窓を叩かれました。

何かと思って窓を開け話を聞くと

「この手形、中からついてますよ」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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