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中編3
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時の止まる場所(コピペ)4

おれは突然怖くなった。

少しからだが震えていたし変なギトギトした汗が出る感じがした。

結局バンドメンバーにあの話しはできずに、連絡先だけ交換してその日は解散した。

なんか言い知れぬ恐怖感と、現状を自分で確認したくて、

いてもたってもいられなくなった俺は、

その日の帰りにAのマンションの前まで行った。

俺はAの家の前を通ったが、家の明かりはついていた。

しかしAの部屋の明かりだけは消えていた。

さすがにここまで来ると、俺は怖いってよりヤバいと思い、

本当に切り詰められたような状態だったのを覚えてる。

Aの家族にも言わないといけないが、なんて言ったらいいか分からない。

母親は五年前に亡くなっており、弟はいくら問いただしてもその頃の記憶が無いという。

Aの母親にはなそうとも、直接「止まってた」現場にはいなかったし、

Aは「止まってた」話をしてなかったように思える・・・。

そして行方不明の今、その事は言いづらかった。

なんども自分でも検証したいとは思ったが、Aは二度目でおかしく?なってしまった。

そしておれはそこに行く勇気がなかった。

友達に話そうとも思ったが、

追い詰められた俺は結局誰にも話せなかった。

結局手段を思いつかなかった俺は、毎日Aに電話かけたりメールを送った。

返信は無いが、メールは送れた。

とりあえず1ヶ月以上、電話は時間帯を変えたりして毎日かけていた。

けど、Aからはずっと返信も着信も来なかった。

だんだん無駄なのかもしれないと思っていたが、

責任を感じてた俺はたまにメールをしたりしていた。

それから半年、Aの母親や妹と話す事もあったが、

やはりあの話はできなかった。

そしてAの家族も、俺に関係ある事だと思っていなかったらしい。

俺は責任から、携帯のアドレスをずっと変えずにいた。

するとAがいなくなってから半年たった頃、突然Aから着信があった。

気付くのが遅かった、着信があったのは二時間くらい前。

古い携帯で単純なアドレスだったので、出会い系メールやワンギリもあって

基本的に着信は無視していた。

Aに電話をかけると、Aはでなかった。

それから二日間、一日に何度も電話をし続けた。

すると、二日目に遂にAが出た。

Aはまず「今まで出れなくてスマン、いま遠くの親戚の家で暮らしている」と言った。

そして、Aは「あの時はスマン、本当に恐ろしい事があった」と話し出した。

Aの話をまとめると、まず幼い頃の話からしなくてはならないのだが・・・

Aは弟を振り切って物陰に隠れようとしていた。

そして気付いたら夜だった、母に手を引っ張られていた。

そのときは本当に記憶がなかったらしい。

それで家に帰ったのだが、その頃から変な夢を見るようになったらしい。

まず、自分は洞窟に入っていく。

最初は周りが見えるのだが、奥に進むと真っ暗闇になってるらしい。

そして、気付いたら目の前に壁がある。

どうやら洞窟はそこで行き止まりらしい。

すると足元から風が吹いている。

よく見ると、足元に穴があり、奥の方に不思議に光るキノコがあるらしい。

そして、そのキノコを覗き込むと洞窟は消え、

自分の周りをキラキラとラメの様に光る黒い影がバレリーナのように躍る。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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