はじめまして。
いつもはコメってるだけの俺ですが、今回は投稿します。
全然怖くない上に、長いけど…お手柔らかに頼んます。
俺の母には霊勘がある。
誤字ではなく俺が勝手にそう思って字を変えてるんだ。
『霊感』っていう様な、何かが見えたり、幽霊の危険レベルを感じたりする凄いもんじゃなくて、あくまでも『何となく』レベル。
勘です。
俺の母…違和感があるから、普段通りにママンとする。
ママンは幽霊等の心霊関係はやんわり否定派だ。
俺『~でさ!!マジで写ってんだよ!!○○ちゃんの撮った写真にデッカくて透けた赤い壷が』
マ『へぇ~、なんなんやろね?怖いね~』
俺『…うん』
ママンの目は『だから何なん?』と言ってたので中断したww
頭ごなしに全否定!とかしないけど、副音声でやんわり否定する(笑)。
そんなママンだが奇妙な体験は結構しているらしい。
今から20年以上昔、ママンが現役中学教師だった頃の体験。
ある日、勤務先の学校から帰宅中、ママンは買い物に寄ろうと思って普段とは違う道を通ったらしい。
ド田舎道から市内へ向かう途中、偶然それを見つけたんだそうだ。
【木造二階建て】
ママンは、なんて言うかなぁ~、と首を傾げながら話す。
マ『なんとも言えないアレなんよ~、ん~、なんなんかなぁw』
俺『…何よ?』
マ『気になるんよ、家全体がなんとなく黒いんかなぁ。立派な木造なんやでぇ?』
その【木造二階建て】は、川沿いの田園地帯にポツリポツリと立つ家々の中でも、なんとも言えない暗さを纏ってたらしい。
その家々はアスファルト道より低い所に家がよく建ってる。
こんな感じ↓
_/ ̄\_家__家_
~| 道 田 田 田
川
その【木造二階建て】も、川沿いの道に一番近い所に建っていたんだと。
それからママンは買い物に寄る度に。
その家を遠くから見る度に。
その家を包む『暗さ』というか、独特の気配を感じていたんだそうだ。
マ『でも別に怖いとかは無かったなぁ。ん~~?みたいな。』
それから暫くして
ママンは同僚の先生に突然、衝撃的だがベタな話を聞かされた‥
マ『けど、なんでその先生が話してくれたんかは忘れたわwなんでやろ~』
俺『うん、うん。で?』
マ『なんでやったっけな~?、うーん』
俺『…』
その同僚の先生は、こういう話に詳しい人らしく…少し霊感があるとかなんとか。
同『△△(ママン)先生さ、帰りは○○川沿いの道を通るらしいね?あそこに変な家あるの知ってる?』
マ『え?、うん、通るけど‥変な家って、あの古い木造の家?』
同『そうそう!!、って、え?分かるん?あの家…』
マ『うーん…、変‥よな?…あの家』
同『やっぱり…、あんな△△先生、あの家…心霊現象が酷くてな、入居者は約2ヶ月位で出て行くんやと。それでも入居者は後を絶たへんとか…』
と、まぁ、ありきたりな話。
マ『何かあったんかなぁ?今は誰も住んでへんやろ?』
同『そうやねん。でもな』
マ『なに?』
同『なんかね、最後に入居した人は「見える人」らしくて…見えたんやって』
マ『なになに?』
同『…殺しやとよ。えらい昔やけど、最初に住んどった家族が皆殺しにされる場面が見えたんやとか』
マ『…うそぉ』
同『階段も廊下も血まみれでな…惨殺事件やて』
マ『ほんまなん?』
同『お母はんは階段で死んどって…息子は廊下やったっけな?、心霊現象も足音も同じ所で起こるんやそうや…』
マ『そう…』
同『まぁ、その「見える人」を最後に噂が広まってな、今は誰も来ぇへんねて』
マ『…知らなんだわ』
同『でも、△△先生よくわかったね?あの家…なんか見えたん?』
マ『まさか~ww』
それからも、ママンはたまに『木造二階建て』の気配を横目に感じつつ、買い物をしにその道を通り続けたらしい。
ママンは
マ『それからなぁ、なんか日に日にその家に、こう、どんどん…』
俺『ん?どんどん?』
マ『家見たくて、車のスピード落として見入ってまうねん』
ちょww道変えろママンw
今現在、その『木造二階建て』は取り壊され、更地になってるらしい。
周りの田んぼも売られて、近代的なマンションや洋風の家が建ち、跡形もなし。
見入ってたママンも無事だ。
マ『最後に見たんは、もう、だいぶ前やけどね~…道も変わったし』
俺『…こえーー!!、絶対呪われとるやん!!つーかオカンも危な!!止まんなやぁ!!おとろしいの!!(←恐ろしい)』
マ『どうやろ~、気になるだけやしね~』
やんわり否定派のママンは、剥き栗を食べながら話してくれた。
因みに…
その『木造二階建て』で起きた殺人事件は新聞にも載ったらしい。
この話をしてる時にパパンが来て
パ『おー、あったな。そんな事件。大昔やが騒がれてたな、確か一家心中か…強盗じゃなかったな。うんうん、その新聞読んだわw』
と、パパンが覚えてた。
…まじかいww
心霊現象など全く信じてないママン。
だが、今まで『本物』っぽい何かを見抜いてきたママン。
他にも、色々体験してるママン。
霊感なんて欠片も無いと言い切るママン。
ママンには絶対霊勘があると信じる俺。
【霊感】じゃなくて【霊勘】の持ち主、そんなママンの話をまたいつか投稿したいと思う。
長文駄文、誤字脱字、改行他、お見苦しい点もあったと思いますが、最後までお付き合いありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話