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短編2
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続・自動販売機5

何から何までついてない力…努。あの時俺と離れ離れになって15~20分位だろう。色んな事が起きていたようだ。

で、その後は会話もなく半ば拉致状態で歩いていると地元では有名な寂れたホテルが視界に入ってきたらしい。

咄嗟に俺は努に「まさか入ってないよな?」

下をうつ向いたまま無言の努。

「ちょっと冗談きつくない?」

そう言うと、努はこう言った。

「本当のとこ入りかけた。数メートル手前三人横一列で俺が真ん中で歩いてるとババア二人は急旋回。『ちょっと!』と言うと、『ビックリしたか?ローションも使うか?ヒャハッハッハッ』と笑ってさぁ…マジでやってないからな」

俺は凝視した。

「頼むよ~信じてくれよ~」

努は続けて、

「ホテル通り過ぎて気になったからおもいきって聞いてみたんだ。何故そんなに速く走れるのか。したら真顔で『それは聞くな』って。じゃあ自販機の裏で何してんの?って聞いたら『町の治安を監視しているのじゃ』。で、次にかまいたちって何…って聞いたら『かまいたちはかまいたちじゃ。かまいたちは普通は喋らんぞ』と。なんか触れてはいけない部分を触れてしまったらしい。そしたらババアに『最近のかまいたちはうるさくなったのぉ~』って言った後に、逆側のもう一人のババアに腕をつねられたよ…」

そんな会話をしてたら俺が公園から突然出てきた。

以上が俺と離れたその後の一部始終だ。

聞いていて踏んだり蹴ったりで少し可哀想になってきた。

と同時にババアに対して俺はますます謎が深まった。

努は大きく溜め息をつき、俺の顔を見ながらとんでもない事を口にした。

「もう一回だけ見に行かない?」

「はっ?なんで?もう一回?馬鹿じゃないの。行く理由を教えろ」

努は顔を真っ赤にし、「俺は弄ばれたんだぞ!仕返しに行ってやる!!」

「仕返しって?何すんの?」

黙りこむ努。でも確かにやりたい放題されたのは事実だし(ローションで滑らされ、変なあだ名を付けられ、つねられて…)、さすがに気の毒におもい、一つ提案した。

「分かった。だけど見に行くだけならいいよ。でも仕返しとかはなし。警察沙汰はごめんだからな。絶対に見に行くだけだからな」

と念を押して言うと

努は「ありがとう」と言うと二人で見に行くことにした。

でもこの行動が最悪の体験&事態を起こすとは…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名で★さん  

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