こんな体験したことありますか?修行篇

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こんな体験したことありますか?修行篇

こんな体験したことありますか?というタイトルで投稿した匿名です。

今度は修行篇として私の話を聞いていただければ幸いです。

前述の寺から帰り、 早速 家庭内修行となりました。

まず帰宅後、すぐ風呂に入り、全身くまなく洗い、そして粗塩を全身にまぶし洗います。(かなり痛いし、頭までやるのでかなり苦痛…)

そのあと、冷水を3回かぶります。(この時期には自殺行為に近いものがあるが、最近は慣れてきた)

そのあとは普通に過ごしていいのですが、寝る時に、住職に頂いた酒を1杯 ゆっくり飲みます。

時間をかけ、ゆっくり飲んでいきます。

この酒の種類も何もわかりませんが、酒に強い私でも、1杯飲んだだけで、かなり眠気がきます。

その後、寝るんですが、仰向けになり、手を合わせて無心で寝ます。

家にいる間は毎日 こうやって過ごします。(風呂に入ったあとは、極力 外出はしてはならないとキツク言われたので、遊びに出れない)

寺には、1週間に1回行きます。

朝の6時から掃除…

10時から説法、座禅。

14時からまた掃除…

16時から無縁仏の墓掃除、供養。

18時から、お経…

とにかくシンドイです。

ですが、最近 見えるんです。

気配はよく感じたんですが、まともに見たことはありませんでした。

しかし、見えるんです。

普通に人が歩いているように見えて、それは霊が歩いているとか、 全くわからなかったんですが、今は霊と人の区別が出来るようになったんです!

こんなに普通に溶け込んでるなんて…と思うと、また怖くなりましたが、慣れました。

そしてもう1人…

私と同じような能力を持った人が修行に来ると言われ、会いました。

20歳の女性でした。

確かに同じ雰囲気、匂い、感覚にとらわれ、彼女もそう感じたそうです。

気さくな感じのいい人です。

そして、修行を一緒に始めてから1週間後…

2人で恐怖の体験をしたんですが…

それは次回に…

そうそう

この彼女はMさんといいます。

占いが得意で、高校では金を取って視ていたというチャッカリ者です。

Mさんは私と違い、毎日 寺へ行き、修行をしているとのことです。

           日曜 一緒に無縁仏の掃除をしていると、住職が「その墓には触らないで下さいね。」

ひとつだけ墓石も崩れたコケだらけの墓があるのですが、触ることもなく、供養も住職がしていたので気にしていませんでした。

私「気にしてなかったよね?」

M「そうですね。急にそんなこと言うなんて…」

近くで見ると、なぜか悲しくなり、涙が出てきました。

M「大丈夫ですか? もしかして何か見えてきたんですか?」

私「いや、なんだろう…突然ね…。」

その時、

悲しさのあまり、ウッカリ身体を墓に向け手をついてしまったんです。

その瞬間!

私「ぐわぁぁぁァ!!! ギィヤァー!!!」

とんでもない痛みと苦しみ、 そして、ビデオテープを巻き戻したような映像の感覚にとらわれ、意識をなくしてしまいました。

Mさんは私がヤバいと思い、すぐ住職を呼びに行き、連れてきたそうです。

私が意識をなくした時の出来事

住職「触ったんか?」

M「はい! 突然泣かれて、もたれかかって…」

住職「くそっ!引き込みやがった! ワシが言ったばっかりに 余計に気を遣わせてスマン! 離れておきなさい。」

M「いえ!見させてください… 私にも見させてください!」

住職「…わかった。 ただ気をしっかり持って、自分を見失わなさんな!」

M「はい!」

そのあと、お経を唱え出した住職を見ていたが、やがて気を失ってしまったそうです。

私が意識を取り戻したときは、すでに朝になっていました。

住職の話では、その無縁仏は生きたかった念が非常に強く、私たちを引き込もうとしていたから、注意を促しに行ったところ、弱い私が引き込まれたとのことでした。

Mさんは、初めての強烈な除霊に気を失ったみたいです。

そして、

住職「こんなことが まだまだ この先にありますよ。精神集中し、精進しましょう。私が守りますから、あなた達のチカラを存分に引き出せるよう努力していきましょうね。」

と言われました。

私達の能力…

何となくわかってきたつもりですが、まだ確信が持てないんで言えません。

でも潜在能力解放されたときは、すごいことになる予感がします。

平日に、Mさんと話をする機会がありました。

話題は、私達の能力って何?ってことで…

M「この前、ビデオテープを巻き戻したような映像を見たって言ってましたよね?」

私「うん。昔が見えたというか、田んぼばっかりの畦道やら とにかく昔の映像だったよ。」

M「多分というか、おそらく 私達の能力って千里眼だと思われるんですが…」

私「なにそれ?」

M「未来が見えたり、過去に遡って その人の辿った人生が見えたりって聞いたことあるんです。」

私「へぇ… ドラえもんの道具みたいだね。」

M「何ですか?それ…」

私「いや、別に…」

M「とにかく、私も同じ体験を何度もしてるし、占いも、その人の思ってることや、悩んでることを映像で見たりしたことあるんです。だから、間違いないかと…」

私「でも、それって超能力じゃないの? 心霊関係や宗教とは違うんじゃない?」

M「そこまでは私も…」

私「まぁいいじゃん。いずれ分かるさ。あせらずにいこうよ!」

M「でも目標欲しいんですよ。そういう能力を開花するためにがんばってるって…」

私「確かにね…。 住職に聞いてみたら? 」

M「あせらず、急がず、日々精進しなさいって…」

私「あきらめようよ。聞いたって無駄だって。 さっ また明日からがんばろうよ!」

M「そうですね…」

Mさんは浮かない返事をして、家に帰っていった。

ただ毎日成長してるのは分かるんです。

焦る気持ち、謎の能力…

でも今は、しっかりと修行すること

そう2人で誓いました。

そして、また、強烈な体験をしてしまうんです!

今度はMさんが…!

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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