私は時々幽霊を見る
それは疲れている時が多い。
私自身、それは疲れている事で幻覚を見ているのだと思っていた。
しかし
見た。なんでもない昼過ぎに
現場は大阪の地下街
彼女と遊びに来た時だ
「それ」は
少し風貌が違うというか
影が薄い
歩き方もおぼつかない感じだ
よくこの辺はホームレスが寝ていたりするのだが手ぶらのホームレスなんてあまり見た事がない
「なんか雰囲気ちゃう人歩いてるなぁ」
と思って観察していた
「なにみてるん?」
「あれ。変な人や思わへん?」
「あれってなによ?なんもないで」
「あれやん。あれあれ」
と言って私は失礼ながら指をさした
「壁に向かってなに言うてんねん気持ち悪(笑)」
当時の彼女は辛口だった…
怖い話投稿:ホラーテラー りくさん
作者怖話