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短編2
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見えざるチカラ2

次に目覚めた時、私には手足がしっかりと付いていた。

「なんだ、夢か・・・。」

安心したのもつかの間

「どうだい?新しい手足の感想は?」

土留の声だ。夢ではなかったのか!

「精巧な義手、義足に加え、表面を極めて上質な霊質で覆ってある。指紋まで再現されているだろう?」

ばかな!私の知る限りではまだ実用化はされていなかったはずだが・・・。

「驚くのはまだ早いよ?その手足にはツキモノを入れてある。君が眠りにつく前までは実用化は夢の話だったがね。誰のせいだか解るね?」

「一体何が言いたい?」

「いや、いいんだ。気にしないでくれ。それより先に説明を済ませたい。」

私はこれより先の説明を聞きたくなかった。だが、聞かないわけにもいかない。確かめなければならない。

「このシステムについては君が一番知っているね。だから細かい所は省くが、君が念ずれば、ツキモノがそれに呼応して君の思い通りに動く。そしてこのシステムはね、まだ完全じゃないんだ。使用者の念波の伝達にロスが有ってね。思い通りに動かない。また、強度もツキモノの発するエネルギーに比例するから非常に脆いんだ。だが、例外もある。解るね?」

「やめろ・・・。言うな。」

「甘い伝達機関のカバーするには、使用者とツキモノのパイプを太くする必要がある。パイプ・・・つまり両者を繋ぐ絆をね。」

やめろ、やめてくれ!

「それをするのに一番手っ取り早い方法はね。生前に深く関わった魂を使うことさ。ここまで言えば解るね?さっき、中身を入れ替えた容器を見たろう?」

「うわぁぁぁぁぁーっ!言うなぁぁぁぁぁーっ!」

怖い話投稿:ホラーテラー 仮面ライアーさん  

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