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中編3
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女の子+男の人VS俺

一応心霊系だが怖くないので恐怖をお探しの方はスルーでお願いします

俺は小さい頃から霊感とやらがあり霊が見える体質だ

係わり合いたくないから普段は見えてもスルーしている

今回は高校の頃の話

その日は昼寝をしてしまい

夜なかなか寝付けずにベッドにゴロゴロしていた

なんとかふゎぁ〜っとした寝付けそうな雰囲気まで辿り着けボーっとした頭で

あ-寝れそう…

なんて思った

その時

ドスン!!!

と腹の上に衝撃があり

眠気が一気に吹き飛んだ

飛び起きようとしたが

頭しか動かず身体が動かない

金縛りとやらだ…

衝撃の原因を見ると

胸の上に10歳位の女の子らしいヤツが正座で座っている

髪はセミロング

顔は…

鼻は削ぎ落とされたかのように骨と肉が見え

唇が無く歯茎と歯が剥き出しに見え

目のある場所はポッカリ穴が空いて眼球は無い

所々傷がある

なんともグロテスクな容貌だったから悲鳴を上げそうになったが

「ァ゛ゥ゛ッ…」

喉元を締め付けられてるような息苦しさがあり

声が出ず、情けないうめき声しか出なかった

女の子『この人…だよね?』

剥き出しの歯で女の子が囁く

俺「?」

女の子『この人だよね?いいんだよね?』

何の事かサッパリわからん

覗き込むように俺を見ていた女の子が顔を上げ

俺の頭の上の方を見上げた

中学生位の男の子がいた

顔は殴られたような内出血だらけで顔が腫れ上がり

元の形が解らない程ボコボコだ

腫れ上がった瞼の下には白く濁った目が辛うじて見える

男の子『こいつだよ』

俺「??」

悪が身に覚えが全くない

女の子『もぉいいよね』

男の子『まだダメだよ』

女の子『我慢出来ないよ』

男の子『もぉ少しさ』

女の子『やだやだやだ!!我慢出来ないもん!!』

何の話かサッパリわからん身体も動かず声も出ず、俺は二人のやり取りを大人しく聞くしか出来なかった

女の子がぐずる度に胸を圧迫する重さが増していく

男の子『…しょうがないな…じゃぁ少しだけだぞ』

女の子『いいの!?少しだけ殺しちゃっていいのね?』

男の子『ああ…少しだけな』

なんか楽しそうに話をしているが…

少しだけ殺すってなんだよwww

身体は動かないし、どうしようもない俺は諦めかけてた

女の子『まずは〜…目からにするっ♪』

女の子の青白く細い指が目に近づいてくる

目をつむりたかったが見開いたまま動かせない

どんどん近く指を見るしかない

眼球の表面を指の腹が触る

不思議と痛みはなく

冷たさしか感じない

女の子『ふふふっ♪暖かぁ〜い♪お兄ちゃん目って暖かいんだね★』

男の子『マミは目がないもんな』

コイツら兄弟か…

目が無いのに何故見える?

目に指を当てられながら冷静に会話を聞いていた自分がいた

遊んでいるのか潰そうとはせず、ただ当ててはしゃいでいる

開けっ放しの目が乾くのが痛くなって涙が出て来た

??『違うぞ』

不意にドアの方から声が聞こえ

眼球を触る指が引っ込んだ

視界が霞んで、眼球が痛んでよく見えない

声は中年の男性って感じ

男の子+女の子

『違うの???』

中年男性『ああ…違う』

俺『??』

中年男性『人違いだ』

はぁ?なんじゃそりゃ?

女の子『…ゴメンナサイ…』

蚊の鳴くような声で呟き

フッと胸の圧迫感が無くなり女の子が消えた

同時に身体が動くようになり

俺は慌てて上半身を起こし、痛む目を擦る

中年男性『申し訳ない』

声のした方を痛む目で見たがすでに何もいなかった

後日モノモライで眼科に通ったが女の子が原因かは解らない

霊も人違いするんだって事がわかったwww

人違いで殺されちやぁ死んでも死に切れないわwww

あんま怖くない話だし、実話だからオチもない駄文読んでくれてありがとう

最後に

痛みが落ち着くと

ドアがガリガリ鳴る音に気付き開けてやると

我が家の愛猫大和が入って来て部屋の臭いを必死に嗅いでた

遅いぞ大和よ…

怖い話投稿:ホラーテラー 黒ネコ大和さん  

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