一応心霊系だが怖くないので恐怖をお探しの方はスルーでお願いします
俺は小さい頃から霊感とやらがあり霊が見える体質だ
係わり合いたくないから普段は見えてもスルーしている
今回は高校の頃の話
その日は昼寝をしてしまい
夜なかなか寝付けずにベッドにゴロゴロしていた
なんとかふゎぁ〜っとした寝付けそうな雰囲気まで辿り着けボーっとした頭で
あ-寝れそう…
なんて思った
その時
ドスン!!!
と腹の上に衝撃があり
眠気が一気に吹き飛んだ
飛び起きようとしたが
頭しか動かず身体が動かない
金縛りとやらだ…
衝撃の原因を見ると
胸の上に10歳位の女の子らしいヤツが正座で座っている
髪はセミロング
顔は…
鼻は削ぎ落とされたかのように骨と肉が見え
唇が無く歯茎と歯が剥き出しに見え
目のある場所はポッカリ穴が空いて眼球は無い
所々傷がある
なんともグロテスクな容貌だったから悲鳴を上げそうになったが
「ァ゛ゥ゛ッ…」
喉元を締め付けられてるような息苦しさがあり
声が出ず、情けないうめき声しか出なかった
女の子『この人…だよね?』
剥き出しの歯で女の子が囁く
俺「?」
女の子『この人だよね?いいんだよね?』
何の事かサッパリわからん
覗き込むように俺を見ていた女の子が顔を上げ
俺の頭の上の方を見上げた
中学生位の男の子がいた
顔は殴られたような内出血だらけで顔が腫れ上がり
元の形が解らない程ボコボコだ
腫れ上がった瞼の下には白く濁った目が辛うじて見える
男の子『こいつだよ』
俺「??」
悪が身に覚えが全くない
女の子『もぉいいよね』
男の子『まだダメだよ』
女の子『我慢出来ないよ』
男の子『もぉ少しさ』
女の子『やだやだやだ!!我慢出来ないもん!!』
何の話かサッパリわからん身体も動かず声も出ず、俺は二人のやり取りを大人しく聞くしか出来なかった
女の子がぐずる度に胸を圧迫する重さが増していく
男の子『…しょうがないな…じゃぁ少しだけだぞ』
女の子『いいの!?少しだけ殺しちゃっていいのね?』
男の子『ああ…少しだけな』
なんか楽しそうに話をしているが…
少しだけ殺すってなんだよwww
身体は動かないし、どうしようもない俺は諦めかけてた
女の子『まずは〜…目からにするっ♪』
女の子の青白く細い指が目に近づいてくる
目をつむりたかったが見開いたまま動かせない
どんどん近く指を見るしかない
眼球の表面を指の腹が触る
不思議と痛みはなく
冷たさしか感じない
女の子『ふふふっ♪暖かぁ〜い♪お兄ちゃん目って暖かいんだね★』
男の子『マミは目がないもんな』
コイツら兄弟か…
目が無いのに何故見える?
目に指を当てられながら冷静に会話を聞いていた自分がいた
遊んでいるのか潰そうとはせず、ただ当ててはしゃいでいる
開けっ放しの目が乾くのが痛くなって涙が出て来た
??『違うぞ』
不意にドアの方から声が聞こえ
眼球を触る指が引っ込んだ
視界が霞んで、眼球が痛んでよく見えない
声は中年の男性って感じ
男の子+女の子
『違うの???』
中年男性『ああ…違う』
俺『??』
中年男性『人違いだ』
はぁ?なんじゃそりゃ?
女の子『…ゴメンナサイ…』
蚊の鳴くような声で呟き
フッと胸の圧迫感が無くなり女の子が消えた
同時に身体が動くようになり
俺は慌てて上半身を起こし、痛む目を擦る
中年男性『申し訳ない』
声のした方を痛む目で見たがすでに何もいなかった
後日モノモライで眼科に通ったが女の子が原因かは解らない
霊も人違いするんだって事がわかったwww
人違いで殺されちやぁ死んでも死に切れないわwww
あんま怖くない話だし、実話だからオチもない駄文読んでくれてありがとう
最後に
痛みが落ち着くと
ドアがガリガリ鳴る音に気付き開けてやると
我が家の愛猫大和が入って来て部屋の臭いを必死に嗅いでた
遅いぞ大和よ…
怖い話投稿:ホラーテラー 黒ネコ大和さん
作者怖話