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中編3
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ゾッとする写真

修学旅行の時の写真を現像しようとして、インスタントカメラを手に取ると残り1枚取れる事が分かった。

もったいないから最後まで使ってから現像しようと思うにも、家には誰もいない。

思い付いたのは鏡に映る自分を取る事。

誰もいないのを良い事にとっておきのキメ顔でソファーにパシャリ。(写真屋では見られてしまう事をすっかり忘れていた。)

写真屋で現像してもらいさっきの自分がかわいく取れていたか確認しようと開けてみると1番最初にそれは写っていた。

キメ顔でソファーに深く腰掛けブリブリの私の背後に着物が写っている。Tの字に着物が掛かっているかのように写っているが両方の袖からはギュッと袖を内側に握るような白い指が見える。

裾は私と重なっている為、足が出ているとかは確認出来ない。

着物の胸元から写真に入りきっていなかった。

写真を撮る角度がもう少し上にズレていたら顔が写っていた?

考えたら急にゾッとして一人で家にいる事が怖くなり写真を投げて、外に出ました。

とりあえず向かった先は、通っていた塾。霊感の強い講師がいたので話を聞いてもらった。

現物がないと良い霊か悪い霊か判別出来ないとの事だったので、怖いけどもう一度家に戻り写真を持って講師の所へ。

すると、その恐怖写真はそっち除けで他の修学旅行の写真を手に取る。

『先生、それじゃなくて…』

言い終わる前に

『これだ。ここから来てるな。』

と別の写真を取る。

その写真は旅行中にさっきと同じく旅館の鏡に映る私と友人を写した物だった。

講師が言うには、その写真に3体の霊が写り込んでいると言う。

説明されたがなんとなく人の顔に見えるような見えないような…。

その内の1体が付いて来てるから早めに寺に持って行き供養してもらいなさい。との事。

恐怖が更に増してしまい家に帰る前に近くの寺に立ち寄り訳を話す。

住職は写真を見ると

『悪い霊ではないけれど、近くにいると面倒が起こるから供養しましょう。他の写真も全て入り込んでるね。入ってるのは全てお焚き上げします。』

そう言うと、写真を次々と焼いてしまった。

私の手元に戻ってきたのは旅館に到着する前のほんの数枚だけ。

思い出が焼かれてしまいました。

ちなみに自宅にて写った着物の霊は旅館に昔勤めていた人の霊だと言う。

鏡越しに写真を撮るのはあまり良い事ではないと説明された。

皆さんも気をつけてくださいね。

年末年始は久々に実家で過ごそうと思い、昨日から実家でのんびりとしていました。

母は正月料理、父と兄は大掃除、私は整理整頓と分担していました。

クローゼットを整理しているとアルバムが出てきて、ついつい中を覗いてしまい整理する所か辺りが散らかってしまいました。

戻りの遅い私を心配して兄が一緒に手伝ってくれました。

すると私と兄の子供時代のアルバムが出て来て二人で懐かしみながら眺めていました。

私達家族は以前、本家の離れに住んでいました。造りは古く、掘ごたつがあり私と兄のお気に入りの場所でした。

そのアルバムには離れでの生活が写っていました。

そして、その一枚が現れました。

掘ごたつの中でニッコリと笑いピースをする私と兄…ともう一人。

子供ではなく大人の女性が私と兄の間に顔だけ写っていました。

外からこたつの中にヌッと顔を入れている感じに写っています。

私も兄も『これ誰?』の一言。

写真を撮った時の記憶もあります。

父が新しいカメラを購入したと言ったその晩に撮った写真です。

父と母、兄と私。それ以外の人間はいませんでした。

写真に写る女性は私と兄に負けない位ニッコリとしていましたがなんとも言えない気持ち悪さがあります。

早々に片付けて、写真を両親の元へ持って行くも誰だか分からないとの事。

親戚にも近所にもこの女性は見た事もない。

これもお焚き上げしてもらう写真なのだろうか…。

皆様どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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