あまり怖くないですが、実体験です。初投稿で読みづらい点、ご容赦ください。
私は小さい頃から、よく誘拐されかかる子でした。犯人は男性もいれば女性もいました。その度、周囲の人や幸運に助けられ、運良く事件になるような被害は今まで受けずにすんでます。
私がぽーっとしていて、大人しそうにみえたことから狙われたのだと思います。
さて、そんな私ですが記憶にある中で最初に誘拐されかかった時のことがちょっと不思議なのです。
それは私が三歳の夏に祖母の田舎(私の曾祖母の家)に泊まりにいった時におきました。
細かいところは覚えていないのですが、その時私はいつも一緒に遊んでた姉がなぜかいなかったので、仕方なしに一人、家の前の道でボールで遊んでいました。
時間はお昼を少しまわったぐらいだったと思います。
ボールを壁にぶつけて遊んでいたのですが、取りそこねてボールが転がっていってしまいました。
ボールに追い付き、視線を地面からあげたところ、ぬっと、いきなり目の前に人が立っていたのです。
いきなり間近に人がいたのにも驚いたのですが、すぐに私は恐怖ですくみあがりました。
その「人」は全身真っ黒、黒というかそこだけ人型に穴があいたように真っ暗だったのです。
幼い心に「これは人じゃない。お化けだ」と思い、逃げなければとも思ったのですが何故か一歩も動けませんでした。声もだせずただ涙だけをながしてました。
するとその黒い人は私の腕を掴み、もの凄い強さで引っ張り始めたのです。
私は何故か、このまま連れてかれたら死んじゃう、と思い必死に踏ん張ったのですが、三歳児の抵抗等たがが知れており呆気なく引きずられました。
依然声は出せず、心の中で「ママ、パパたすけてー!!」とそれだけを考えていました。
もう少し続きますので一回きります。
怖い話投稿:ホラーテラー はなさん
作者怖話