友人の彼女の話です
なるべく手短にまとめるように努力しますが、読みにくかったらごめんなさい。
彼女の両親は昔から仲が悪かったらしくて、幼い彼女の前で怒鳴り合いの喧嘩をしょっちゅうしていたそうです。
結局両親は離婚して彼女は母親に引き取られたらしいのですが、いろいろ複雑だったらしくて。
中学生の時からイジメもあったらしいです。
ずっと、死にたい死にたい、と思っていたそうです。
ある日の夜、一人で死にたいとか考えていると声が聞こえたそうです。
とても優しい声で、その声を聞いていると死にたいなんて気持ちも忘れてしまうらしいです。
声は彼女を励まし、勇気付けてくれたそうです。
その声と様々な会話をして行く中で、彼女は声の主に尋ねたそうです。
『あなたは一体誰?』
声の主は
『神からの使い』
と答えたそうです。
彼女は、『きっと天使だ』
と納得したそうです。
天使は様々な事を教えてくれるそうです。
彼女しか知らないはずの出来事も…
彼女の両親の秘密も…
やがて、天使は彼女の前に姿を現してくれました。
とても綺麗な女の人で光で覆われているそうです。
しかし…
彼女の左手首から肘にかけて、1mm間隔で傷痕があります。
いわゆるリストカットの傷痕です。
僕は、初めて見たとき鳥肌が立ちました。
何十本だか何百本だかわかりませんが、腕が切り刻まれた傷痕でギッシリ埋まっていました。
天使が、そうしろと言うそうです…
友人に聞いたら、釘を飲み込んでいたこともあるらしいです。
そして…
天使は、僕の友人の事を
『邪悪な存在だから殺せ』
としつこく耳許で囁くそうです。
彼女と友人をどうしたらいいのでしょうか…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話