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短編2
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男の子

仕事を終え携帯を見ると娘の通っている小学校から留守番が入っていた。

電話をかけると担任の先生が電話で話せることではないので学校に来てもらえないか。

という内容だった。

なにか歯切れの悪い言い方で私は気になった。

学校に着いたのは19時を回っていた。

教室に案内され教室の窓から見える外は真っ暗で深夜のように感じた。

「…お母さん、あの誠に言いにくいんですがみくちゃんは不思議なものが見えたりするんでしょうか?」

先生はこう切り出した。

一週間ほど前マラソン大会の練習のためグランドにみんなで出ていた。

体操をはじめていた最中娘は突然走り出し校内に向かった。

慌てて先生が

「どうした?具合悪いんか?」

聞いたところ娘は

「血だらけの男の子が来たから恐くなった」

そう言ったそう。

先生は娘を保健室に連れて行きグランドに戻った。

…僕は霊という存在を全く信じてないわけではないんです。

以前にも何回かこういう出来事があり注意をひく為の行動では?という先生の指摘に私は娘を病院に連れて行ったことがある。

IQテストから始まり家族の絵、お母さんの絵、学校の絵。といった心理テストまで。

3回違う病院で診てもらったが結果は正常で普通の小学生。

その旨を先生に話した。

先生は頷きながら資料を見ていた。

…それだけなら僕は聞き流してました。

ただ今日僕に言ったんです。

「先生、血だらけの男の子おんぶしてるよ」

…!!!

沈黙が流れとても気まずい雰囲気。

私は娘の戯言なので気にしないで下さい。

としか言えなかった。

翌日先生は学校に来なかった。

車にはねられたと聞いた。

怪我は右腕の骨折。

ただの事故か娘の言っていた男の子の仕業か。。

分からないけれど

先生は復帰されて今も娘の担任をされている。

娘が3年生の時の実話です。

怖い話投稿:ホラーテラー じゅりさん  

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