短編1
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コンビニ

僕の住んでいるアパートのすぐ側にコンビニがある。

ほぼ毎食お世話になっているので、店員の顔はみんな覚えていた。

深夜一時過ぎ、夜食を買いにそのコンビニに行ったときだった。

いざレジに行くと、初めて見る店員が対応した。

いかにも新人らしく、おつりの渡し方がひどかった。お札と硬貨を一緒に渡してきた。

まあ新人だから仕方ないだろうと思い、そのまま帰宅。

そして翌朝。

コンビニにはパトカーと、テープが張られ立ち入り禁止になったコンビニの一角があった。

その場の警官に尋ねると、

「強盗に店員二人が頭を殴られ重体だ。」

しかも被害に遭った二人は僕のよく知っている店員だった。

夜中の店員は二人。

じゃあ昨日の新人は?

いや、ということは昨日の新人が!?

僕は昨夜のことを警官に話した。

初めて見る店員がいたこと、残念ながら顔は覚えていないこと。

詳しく警官に話し、警官に自分の名前と連絡先を教えて、僕はすぐに部屋に戻った。

本当は、犯人の顔をしっかり覚えていた。あんなおつりの渡され方をしたから。

正直怖かった。もしかしたら自分も襲われていたかもしれない…

そしてそのまま警察署に電話する。

「昨夜のコンビニ強盗の犯人を知っています。今、コンビニの前に立っている警官が犯人です」

怖い話投稿:ホラーテラー 生トマトさん  

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なんか松本人志の話に…

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